夏山・冬山合宿、GW山行2017年

八ツ峰Ⅵ峰Cフェース剣稜会ルート(夏山合宿) 2017.8.12

期日 :2017.8.12(土) 合宿2日目
メンバー:L丹羽だ、吉居
タイム:剱沢4:10-Cフェース取付7:00登攀開始7:30-登攀終了点10:00-ⅤⅥコル11:30-剱沢14:30
天候:曇りのち雨のち晴れ
記録:吉居

入山2日目。昨日の入山日は好天に恵まれたが、今日は朝からどんよりとした曇り空。予定ではⅥ峰Dフェース富山大ルートの登攀だったが、雨予報のためCフェース剣稜会ルートに変更となった。
理由は天気が持つ可能性もあるのと、Cフェースなら小雨でも登れると見込んだからで、4時過ぎに剱沢のベースを出発した。

剱沢から雪渓で12本爪アイゼンを装着し、1時間で長次郎谷出合に到着。ここから長次郎谷を登り返すが長く苦しい。とうとうCフェース直前で雨が降り出し意気消沈。
Cフェース直前で雪渓から砂礫に乗り移り剱沢から約3時間かけ7時にCフェース取付きに到着。既に2パーティが順番待ちをしており我々も並ぶ。丹羽さんがDフェースどうしますかと確認してきたが、雨のDフェースは自信ないのでCフェースでお願いした。
  
  20170812剣稜会記録1
   長次郎谷を登る
  20170812剣稜会記録2
   剣稜会ルート取付(既に雨)

奇数ピッチは吉居で偶数ピッチを丹羽さんと決め、30分待ったあと順番が来た。1ピッチ目は傾斜の緩いフェース。雨で水が滴る中登るため少々緊張しながらもスタンス、ホールドも多いので安心感を持って登れた。2ピッチ、3ピッチも同じで雨が弱まった分登り易くなった。
下を見ると熊の岩には10張程度のテントが張ってあり大盛況のようだ。途中で源次郎尾根隊からコールがあったようだが、雨具のフードをかぶっていたせいか私は気付かなかった。

  20170812剣稜会記録3
   3P目位のビレイ点
  20170812剣稜会記録4
   雨の源次郎尾根と熊ノ岩

ハイライトのリッジのトラバースでは前のパーティを追い越させてもらったため、リッジの下の側壁を右上したが、ここが一番難しかった。リッジが終わるとハイマツと土混じり階段状になり終了点に到着した。
雨は降ったり止んだりだったが、どしゃぶりにならず良かった。

  20170812剣稜会記録5
  ハイライトのリッジのピッチ

ⅤⅥコルへの下りは踏み跡が縦横無尽にあり迷ったが、一番右側の踏み跡をたどり2回の懸垂を交えた。長次郎雪渓を下り、長い剱沢雪渓を登り返し剱沢のベースキャンプに着いた。

Cフェース剣稜会ルートは傾斜緩くスタンスホールド豊富なので、岩が濡れていても登り易かった。とは言え雨の登攀は楽しくないし時期が遅いと低体温の危険もあるので夏山だけにしたい。
また、剱沢からⅥ峰へは、3時間弱だが気持ちの切れた帰りに剱沢の500Mの登りがあるのでつらかったし、合宿に向けたトレーニングで体力トレをあまりしなかったので最後でバテてしまったので、次回からはしっかり体力トレもして望みたい。