スキルアップ(トレーニング山行、講習など)2021年雪山

三方崩山 2021.12.12

三方崩山

2021年12月12日(日)

メンバー:L粂野、吉村、馬場K、江刺(記)

タイム:道の駅 飛騨白山6:32 〜 三方崩山頂12:58 〜道の駅 飛騨白山16:36

 

前夜に道の駅飛騨白山に到着。全く雪がないことに驚く。

冬山合宿の練習として6人用テントを張って仮眠。天井が高く、広々としていて快適だった。

 

翌日は5時に起床。先週に引き続きうどんを調理して朝食。

ガソリンバーナーの取り扱いも少しずつだが慣れてきた。

ゆっくり準備をして6時半過ぎに出発。気温は5℃もあって暖かい。

青空もチラリと見えたが、目指す山の方には厚い雲がかかっていた。

砂利道を歩きトンネルのある突き当たりで登山道へ。

明るくなってきたので、これから登る山を見上げるも雪が積もっている気配がない。

 

登山道に入るとなかなかの急登が続く。12月だというのに汗が滴るほど暑かった。

ここ数週間の成果か、息は上がるものの足は軽い。

先頭を歩くのが楽しく、先が長いことも忘れてついペースを上げたくなってしまう。

吉村さんに「地形をよく見るように」と言われて、周りを見回して、地形図と見比べながら登った。

 

「積雪がないのに、私たちは何の訓練をしているのだろう?」そんなことを言い合いながら登っていると標高1500mを超えたあたりから足首ほどの積雪になってきた。

少しずつ雪は深くなり、一歩一歩ズボズボとハマって歩きづらい。

積雪がないからとわかんを車に置いてきたことを少し後悔した。

馬場さんを先頭に急坂を登る。後ろからトレースを辿るのはとても楽だ。

平坦になったら休憩しよう、と話したけれども長い上りでたまらず途中で休憩した。

その後は皆で先頭を交代しながら登っていく。

 

粂野さんは先頭でも雪にハマらずにどんどん登っていく。

何が違うのだろうと観察しながら真似してみたりもしたが、私は一歩ごとに足がハマり全然上手く登れなかった。

 

片側が大きく崩れた崖を通り抜け、ここからは岩場が出てくるからとアイゼンを装着。

この辺りからガスってきて周囲が真っ白になった。切り立った岩場を慎重に進んでいく。

景色が見えないので高揚感はあまり感じない。

 

樹林帯では深いところで私の膝上から股下の積雪。

湿った重い雪に何度も深くまでハマるので、足を抜き、次の一歩を踏み出すだけで体力を削られる。

稜線を歩き、景色が少し開けてきた気がしたので地図を見るとまだまだ先が長くて、地図を見たことを後悔した。

最後に崖を大きく回りこむので、山頂は遠い。

 

13時頃に山頂へ。

粂野さんが「たぶん頂上はここ!」というので、私は、え、これだけ登ってきてそんな感じなの!?と笑ってしまった。

全然信じられずにGPSを見ると頂上にはまだ届いていない。

もう少し先かと歩き進めると、いつの間にか頂上を通り過ぎていてもう一度笑った。

吉村さんが「ここだよ!」と教えてくれてやっと登頂。

三角点も標識もない、真っ白で景色も見られなかったが、雪に埋まりながら登るのはなかなかハードだったので登頂できて嬉しかった。

三方崩山山頂で!

 

 

風も強くなり、吹雪いてきたので少し休憩してすぐに下山。

気温が上がったせいか、登り以上に足が雪にハマってなかなか進めない。何度転んだか数えられないくらい尻餅をついてしまった。

それでも登りよりは気が楽で、下りはあっという間。1時間ほど下りるとようやく霧が晴れて、道の駅やダムが見渡せた。

 

積雪も少なくなり、あと少しというところで雨が降り出す。

雪、その下の落ち葉、さらにその下の泥と3重に滑ってとても歩きづらい。

どんどん雨が強くなるので、早く温泉に入りたい一心で転ばないギリギリのスピードで下る。

16時半過ぎに道の駅に下山。

 

例年と比べて非常に雪が少ないということだったが、歩きづらい雪質の中でのアイゼン歩行は冬合宿に向けた良いトレーニングになったと思う。

ぜひ来年は背丈ほどの雪のラッセルを経験してみたい。