海外登山80周年会史から

1992年 チョー・オュー峰

1992年 チョー・オュー峰(8201m)無酸素登頂                      

鈴木 孝雄

1992年の秋、カトマンズクラブの旗揚げで、総勢20名近い殆どは8000mの体験者。各々の責任で好きなように8000m峰を楽しむことにする。

名称:カトマンズクラブ登山隊 1992
目的:チョー・オュー 北西稜ルート(他に南西壁、シシャパンマ等)
メンバー:鈴木孝雄、×隊長 八橋秀樹、副隊長 柳原武彦、隊員 木本哲
    以下15名、リエゾン1名、シェルパ 5名、コック1名

8月13日に私は先発でカトマンズ入りした。9月1日までにBCに集合すればよく、自転車、歩き等仕方は各自に任される。

8月18日:カトマンズ発、23日:TBC(4950m)、28日:BC(5700m)、
9
月4日:BC~C1(6600m)~BC、8日~11日:BC~C1~C2(7100m)~BC
9月17日:BC~C1、18日:C1~C2、19日:C2~C3(7500m)。ユマールを何度も掛け替えて、やっとたどり着いた。

9月20日:C3~TOP(8201m)~C2、快晴だが強風。
5時20分、高度障害か同行の3人は準備に手間取っているので単独で出発。結果的に頂上まで単独であった。岩稜帯、第2岩稜帯のクーロアールもフィックスで抜けると雪壁帯である。
雪崩跡の切れ口の断壁をシングルアックスで抜け出ると、なだらかな雪原が頂上へと4kmも続いている。延々と雪原を歩き、やっと10時45分頂上にたどり着いた。強風のため、ほんの数分で下山にかかった。
途中同行予定の隊員達とすれ違う。

自己の8000m峰日本最高齢記録(54歳)を塗り替えたが、あっけない幕切れだった。少しでも酸素の濃いC2まで頑張って降る。
21日:C2~BC

チョーオユー全景