雪&氷冬壁2021年アイスクライミング雪山

錫杖岳1ルンゼ、左方カンテ 2021.2.13-14

錫杖岳1ルンゼ、左方カンテ

2021年2月13日(土)~14(日)

形態:アイス、冬壁

メンバー:L K 、T(記)

タイム: 13日駐車場5:10~岩小屋7:40~1ルンゼ取付9:30~終了17:30~岩小屋19:00

14日岩小屋7:00~左方カンテ取付8:00~テン場13:00~駐車場16:35

1ルンゼ

13日

今週もまた冬の錫杖岳へ。夜中に駐車場に到着して少し仮眠して準備して出発。トレースの後を歩いて行くが、2週間前に来た時よりも雪が少し減っていた。天気良く錫杖の前衛壁を見ると1ルンゼは、凍ってそうだが下部が薄い。岩小屋に7時半頃に到着するとテントが張って有る。3パーティーいる用だ。ちょうど帰るパーティーの方がいたので、整地した跡を使わせてもらいテント張って準備して出発。

トレースをたどって1ルンゼへ。取付に着き1ピッチ目を見るとあんまり凍ってなく水が滴っている。どうしたもんかと考え使えそうな所に目星つけて行ってみることに。

1ルンゼ、1ピッチ目のルンゼ

1ピッチ目、 ルンゼ~フェース

氷は、薄くて脆くスクリューが入らないので、カム決めて登る。氷をけっこう壊したので、シャワーのように水が滴りずぶ濡れになる。足を置くとこがなくアックスも決まらず苦戦。アックステンションして水浴びながらムーブ探りカムやらスリングやら掴んでどうにか登りフェースに逃げるもこっちも難しく1ピッチ目終了点の手前で心折れて切ってしまう。K君もずぶ濡れになりながら苦戦していた。

1ピッチ目、ずぶ濡れになる。

2ピッチ目、K君 1ピッチ目終了点まで

足も悪くアックスも引っかけづらく苦戦していたが、粘って突破していった。5mほど登って1ピッチ目終了点へ。全身ずぶ濡れで、2人とも帰りたかったが、次のピッチは、そんなに難しいくないのと天気良く暖かいので、登ることに。

3ピッチ目、T

傾斜のゆるんだ雪とシャーベット状の氷を登っていく。

4ピッチ目、K君

右端の方の氷の厚そうなと所を登っていく。ここも雪と氷のシャーベット状でスクリューとカム使って登っている。

4ピッチ目

5ピッチ目、K君

最初、僕がリードで登るも氷は、薄くまたシャーベット状の氷でスクリューが、イマイチ決まらず途中でクライムダウンして敗退。K君と交代。K君は、イマイチ決まってないスクリューとカムで、ランナウトしながらトポの4、5ピッチ目を繋げて登る。

5ピッチ目

暗くなってきたので、ここで終了。懸垂3回して取付へ。岩小屋に戻り濡れた装備を乾かす。22時頃就寝。僕は、けっこう乾いたが、K君は、まだ湿っていた。

14日

岩小屋を7時に出発。昨日のうちに何パーティーか帰った用だ。今日も天気良く快晴で暖かく素手でも大丈夫だ。8時、左方カンテ取付に到着。準備してTから登りだす。

左方カンテ取付

1ピッチ目、T

雪で埋まってわりと簡単に登れる。支点は、灌木で取っていった。

1ピッチ目

2ピッチ目、K君

雪があまりついてない。思ってるより立ってるのか腕が張る。終了点に着いたら大きな雪の固まりが2個落ちてきてヒヤリとする。

2ピッチ目

3ピッチ目、T

ピナクルに立つ所からハング下までイマイチ悪く緊張する。ハング下でキャメロットZ4#0と#0.1で固め取りしてジワジワと登る。ガバにアックス掛かってホッとし大胆なムーブで登る。

3ピッチ目

 

4ピッチ目に行くつもりだったが、K君をビレイしてる時に雪の固まりが、大量に落ちたり雪崩たりとして危ない様子だったのでここで撤退することに。

3ピッチ目、ビレイ中雪の固まりが、マシンガンのように落ちてくる。

懸垂2回で戻り1ルンゼからの雪崩に警戒して岩小屋に戻る。テント片付け下山。16時半に駐車場に到着しまた睡魔と戦いながら帰っていく。

天気良く、奥穂高岳が綺麗に見える

感想   K

その時の状態ごとの面白さがあるので何でも行ってみるものだと、ただし冬の沢登りは二度とごめんです。