2024年スキルアップ(トレーニング山行、講習など)雪山

燕岳 2025.1.11〜13

日程:1月11日(土)~13日(月)

メンバー:L丹羽大輔(記録)、長野良亮

タイム:(初日)有明山神社6:00~中房温泉10:20~第二ベンチ12:10

(2日目)第二ベンチ4:00~合戦小屋7:00~燕山荘8:45~燕岳9:30~第二ベンチ12:10~中房温泉13:30

(3日目)中房温泉5:20~有明山神社8:20

前夜発。途中、辰野PAで仮眠。4時に起きて深夜割を使い安曇野ICから有明山神社へ。ありがたいことに登山者用の駐車場が確保されていた。

大垣を出発した金曜は強烈な寒波襲来で名神高速道路や並行して走る国道21号線も大垣~関ケ原方面が通行止めになっていたので山の積雪状況を心配していたが、安曇野平地は全く雪がなかった。

(初日)真っ暗な中、ヘッデンを頼りに歩き出す。長くて、しっかりと高度700mを稼ぐ林道歩き13キロ。途中、雪が少しだけ出てきたが、除雪した後で大変歩きやすかった。

 

 

4時間20分で中房温泉に到着。地熱であたたかいのか、ここだけ雪が融けておりテントが1張りある。

時間も早いのと、予定通り第二ベンチを目指して登山道を歩き出す。雪が増えてきたが先行パーティのトレースがしっかりしており、ありがたく使わせていただく。大雪後の猛ラッセルを予想していたが、あまりにも快調に歩くことができ予定よりも早く第二ベンチに到着。

調子が良ければ第三ベンチまで行きたかったが、重荷の原因となっている日本酒が体力を奪い、そこに幕営適地が現れた為、予定通りの第二ベンチで初日の行動終了とした。

夕食の濃厚白湯雑炊を食していると先行パーティが下山。雪が深く2100mで敗退だそう。

 

(2日目)2時40分起床。早く寝すぎて早く起き、朝食の雑煮を食べて出発。昨日に引続き天気も良くトレースがそのまま残っていた為、2100mまでトレースを追いかける。そこから先はワカンを装着し膝下ラッセルで進む。

 

合戦小屋から合戦沢の頭までの急登が特にしんどかったが、槍ヶ岳が遠望できテンションが上がってくる。

頭に出ると樹林帯を抜け、稜線に燕山荘が見える。標高差200mあるハズだが不思議と低く見える。ワカンからアイゼンに履き替え、ゆるゆると尾根を歩き、小屋直下の急登をこなすと稜線に出た。

 

 

頂上への道のりは、年末年始、営業していた燕山荘からアタックした登山者のものか、かなりしっかりとしたトレースが残っていた。真っ白なイルカ岩を横目に30分程アップダウンをこなすと、燕岳頂上。

天気も良く360度大パノラマで、気持ちの良い頂上だ。

しかし、しばらくすると槍穂の稜線がガスに包まれてきた為、こちらの天候が崩れる前に下山を急ぐことにした。小屋直下の急下降を慎重に下り、ワカンデポ地点に戻る頃には小雪が舞ってきた。樹林帯に入ったところで、中房温泉からアタックをかけてきた何組かとすれ違う。下山はあっという間で第二ベンチに戻ってきた。まだ早い時間なので、我々のテントも中房温泉に下ろすこととして一旦撤収。もうひと踏ん張り歩き中房温泉へ下山。

ここだけ雪がないという別天地にテントを張り、夕食のカレー雑炊を食べて就寝。そうこうしている間にすれ違ったパーティが下山、3張りあったテントは全て撤収し、下山していった。

(3日目)真っ暗な中、下山開始。4時間20分の往きのイメージがあったので時間がかかるかと思っていたが、下り坂が多い帰りは3時間だった。信濃坂は帰りの方がきつかった。

 

新人が入会して、冬に行きたい山に挙げた燕岳に登ることができて良かった。また、途中まではトレースを使わせてもらったが、最後までなくてよかった。