2024年9月6日(金) 小川山 屋根岩3峰 南稜レモンルート、南稜神奈川ルート
メンバー 斉藤、他1(Cアルパインクラブ Kさん)
08:20 廻り目平駐車場 ー 09:10 3峰取付 ー 09:50 南稜レモン登攀開始 ー 13:40 取付
14:20 南稜神奈川登攀開始 ー 16:10 懸垂ポイント ー 16:55 取付
珍しくKさんから山のお誘いの連絡があった。時間のある私は即OKと回答。Kさんに希望のルートを聞くと、大同心雲稜か南稜レモンが登りたいとのこと。大同心雲稜は先月行ったばかりなので相談の上、南稜レモンに決まった。2年ぶりの南稜レモンと、時間が余ったので南稜神奈川の2本を登った。
前夜から廻り目平に泊まり、朝コーヒーをゆっくり飲んでから出発した。取り付きへは迷ってしまい4峰の方へ出てしまった。一旦戻り、ツルカメスラブの右手から登っていけばすぐに3峰だ。立派なトポがあるのに適当に行くから間違ってしまった。ツルカメスラブの右側を登っていくこと。トポにもしっかり書いてある。
南稜レモンは私は2年前に来ていた。そのときはメインの3ピッチ目のオフィズスはなんとかノーテンションで抜けれたものの、手のひらも膝もすりむき相当な冷や汗をかきながらのクライミングであった。怖かったので今回はこっそり5番を忍ばせた。忍んでないが。
南稜レモン
1ピッチ目:Kさん
3ピッチ目をKさんにお譲りするので、最初のピッチはKさんから。ピンが一つしかないので適当にカムでプロテクションを取りながら登る。軽いとはいえフォローはリュックを背負いながら登るので登りにくかった。
2ピッチ目:斉藤
トラバース。高度感はあるが、前に来た時より怖さは感じなかった。よく見ればホールドはある。
3ピッチ目:Kさん→斉藤
Kさんリードで行くもハンドのパートを超えてオフィズスのところが難しく上がれないとのことで選手交代し、私は再度このピッチをやらせてもらえることになった。トップロープ状態でオフィズスのところまで行き、今回は上から行けないか試してみたが、落ちたら怖いのでクラックから這い上がることにする。オフィズスの部分は出だしにボルトがあり、その後は忍ばせてきた5番があるのでランナウトすることなく安心だ。5番が効かなくなったら3番をきめてビレイ点まで。5番のカムがある安心感からか前回とは違ってスムーズに登れた。
4ピッチ目:Kさん
ほぼ歩き
5ピッチ目:斉藤
3峰のカシラまで。途中の縦ガバを掴んだと思ったら、火薬が爆発するような音がした。手を火傷したかと思ってびっくりして思わず叫んでしまった。何かと思ったらコウモリが挟まっていた。コウモリの下にそっとマスターカムの黄色の2番を差し込んだ。Kさんにコウモリの場所をお伝えしたが、Kさんも同じ縦ガバをガバッと掴んで同じように火薬が爆発したような音をコウモリに発せられたのだった。
3峰のカシラからは懸垂2ピッチで取り付きまで戻った。3ピッチ目でKさんがキャメロット2番を落としたので暫時探すも見つからなかった。
南稜神奈川ルート
南稜レモン終了後、時間がまだあるので気になっていた神奈川ルートを登った。Kさんは持ってきたクライミングシューズがきつかったようで足が痛くオールフォローであれば登ります、と言ってくれたのでありがたくリードさせてもらう。
1ピッチ目:斉藤
南稜レモンと同じ。
2ピッチ目:斉藤
左上していくクラック。出だしが怖く、左側が切れているのでバランスが悪かったが、途中2箇所ボルトがあるし、クラックに随時プロテクションが決められる。0.3から3まで使いすぎなくらい使った。
3ピッチ目:斉藤
素敵なチムニーで奮闘した。奥に5番を決めたら、落ちるのが怖いのもあって奥の方に行きすぎて体がぎちぎちに挟まって身動きが取れなくなった。勇気を出して広い方に体を動かして登った。木でビレイ。
4ピッチ目:
歩いて懸垂支点へ行き、懸垂1回で終了。
今回2本も楽しいマルチピッチを登れて充実した。頑張って登ったので翌朝は体がバキバキになってしまった。