日  時:2018年8月11日(土)~13日(月)

場  所:谷川岳(一ノ倉沢)

メンバー:吉居L、丹羽だ、多田、丹羽ま、内田(12日合流)、新美(記録)

11日(土)

4:00起床 5:00道の駅駐車場出発 6:00一ノ倉沢出合テント設営

  6:45全員で南陵に向け出発 8:00ヒョウングリの滝の手前まで

  8:30幽の沢出合を下見 9:15テント場に戻り昼寝

 14:00ロープウエイ駐車場から一ノ倉沢出合までの中間地点のマムシ岩で練習

 16:30テント場に戻り夕食準備 20:30 翌日に備え就寝

12日(日)

2:30起床 3:50一ノ倉沢出合出発 7:00南陵テラス到着 12:00終了点

 13:30南陵テラス到着 18:15 一ノ倉沢出合到着 21:30就寝

13日(月)

  2:30 起床 3:45 中央稜チーム(多田・丹羽ま)、中央カンテチーム(吉居・内田)見送り

  4:00 再就寝 5:00起床 6:00丹羽だ・新美・伊藤・杉田の4名でロープウエイ駐車場

 11日(土)、前日までの大雨で遠方に見える一ノ倉沢の沢筋がいくつも滝のような流れができており、本日の山行が前途多難になることがすぐに予測できた。右岸(左側)から高巻き懸垂下降してからの渡渉ができるかどうかを、吉居Lと丹羽だの2名で雪渓から先を左岸(右側)から偵察に向かう。本日の沢の水量と岩の濡れ具合から進むのは危険であると判断し撤退する。残念ではあるが午後から天候が回復することで翌日の状況が変わることを期待しながら幽の沢出合の状況確認のため下見に向かう。その後テントに戻り13:30ぐらいまで皆で昼寝する。14:00~16:30ぐらいまで吉居さん情報のマムシ岩でトレーニングする。山の日であったことも重なり、ロープウエイ駐車場から一ノ倉沢出合まで多くの観光客を乗せた電気バスが行き来しており、マムシ岩のクライミングが良い見世物となり撮影スポット化していた。丹羽だ・多田は見事なムーブでハングを超えていた。夕食は☆4つの牛丼定食で腹を満たして翌日の山行の無事と天候を祈り、早めに就寝した。

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12日(日)、2:30に起床して3:50に出発する。

昨日の天候から沢の水量も大幅に減少し、岩も乾いてきた様である。明日以降の天気予報によると本日の山行は今夏合宿のラストワンチャンスの様な気がして気合も入る。

昨日下見したルートから右岸に回り込み、懸垂下降する場所で丹羽だがヘルメットを忘れたことに気づき一人この場で待機となる。他の5人は順次、懸垂下降を開始し渡渉する。テールリッジは乾いているので問題無いが、午後から天候が崩れ濡れた状態の下山をイメージしながら登る。中央稜取付きから南陵テラスへのトラバースで一部濡れた岩の通過が不安のためロープをお願いした。6:15に南陵テラスに到着する。本日は当会2パーティ以外、後から来る3人組1パーティのみであった。多田・内田チーム(先発隊)はつるべ方式で交互に登攀開始する。1P・2Pを丹羽ま、3P・4P・5Pを新美、6P・7Pの核心を吉居がリードする。1Pのチムニーから徐々に先発隊と間が空き始める。丹羽ま1Pチムニーで苦戦する。新美5Pの6ルンゼ岩場から右リッジに移行する場所を間違えたのかヌルヌルの沢登り状態となり苦戦する。新美7P逆層の垂壁は時間を掛けていられないのでA0でクリアーする。南陵頂上では先発隊が待ちくたびれていた。(申し訳ない)

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6ルンゼから先発隊の準備したロープで順次懸垂下降を開始する。後発隊がロープ回収係、5ピッチで烏帽子岩スラブ上部まで下降する。ここから一ノ倉沢出合までの下りが不安であったが、昨夜のお祈り効果なのか雨も降らずなんとか天候ももってくれた。しかし、中央稜までのトラバースは不安なため一時的にフィックスロープを張ってもらう。テールリッジは要所に残置フィックスロープが張られていたため半信半疑ながら最大限活用することで無事にヒョウングリの滝まで戻ると、丹羽だが皆をロープで引き揚げてくれた。それ以降は全員揃って出合まで戻ることができた。(14時間25分)

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夏トレの稲子岳南壁と錫杖岳左方カンテ、小川山烏帽子岩左稜線の経験を含めこの夏合宿で取付きまでの悪さやルート上の岩の脆さ等を経験できた。名古屋山岳会に入会して3年越しでようやく正会員に昇格し、かつアルパインクライミングを経験できたことは2018年53歳夏の収穫です。

皆様の努力と協力により成り立っている名古屋山岳会に感謝です。沢チームの杉田さん、伊藤さんとも夜会で合流できたことも良かったです。皆さん本当に有難うございました。

PS 装備係にも関わらずソトーボトルを器具付で回収し申し訳ございませんでした。

以 上