猿倉小屋 2013年12月29日(日)~31日(火)

杓子岳双子尾根

メンバー L田中、吉村、丹羽、久保田、 岩津、福井、粂野、小川よ   記録 吉村

タイム 1日目:二俣6:45-猿倉10:20-猿倉台地13:40
2日目:猿倉台地6:30-2150m15:15
3日目:2150m7:40-小日向山11:30-二俣17:15

前日20時に名古屋駅前に集合し出発。
0時半頃、八方尾根スキー場の第5駐車場に到着し仮眠する。 ここで、吉村シュラフがない事に気が付くが、粂野が車に積んである夏シュラフを貸してくれた。ありがたや。

29日 6時半にタクシー2台で二俣まで入り歩き出す。 二俣まで除雪してあるが、その先はゲートが閉めてあり、雪がたっぷりある。
さっそくわかんを付けて歩くが、クリスマス以降あまり雪が降っていない感じがした。 林道をひたすらラッセルしだんだんと深くなり、途中から空荷ラッセルになる。
10時20分に猿倉小屋に到着する。
天気は悪いと予報だったが、晴れて暑い。まるで5月の陽気だ。

猿倉台地ラッセル 雪は意外と深く、ラッセルのスピードが上がらず、小日向のコルまでは届かないと判断し、13時40分に1500mくらいの猿倉台地で幕営する。
テント設営後、わかんをまだ付けている人だけでトレースを付けに行き、15時に戻って来る。 夜になると雪が降り出してきた。

30日 4時30分に起床し6時30分に出発。
昨日のトレースがほとんど消えてしまった。足の感覚でトレース跡を探りながら進むが途中でわからなくなった。

小日向コル登り 小日向のコルに上がるのに雪崩を避けるように立木のあるちょっとした尾根部分を拾いながら登り小日向のコルの上のピークに上がる。
このあたりまで風の影響は少ないが、ここから先南風の影響を受け、顔を出していると顔面凍傷になりそうだ。

双子尾根 雪も固くなりわかんで歩くには足をとられそうだ。 ナイフリッジになってきたので、わかんからアイゼンに変える。
右側の雪庇に注意しながら進む。 昨日の積雪の影響もあり新雪が積っているので、ペースが上がらない。

双子尾根

2150mピークで15時を超えてしまい、風強く視界も悪い。
樺平がいまいち見えないのでテント設営に踏み切る。 翌日の行動をどうするか?今後の天気回復見込みは?この先のルートでの積雪の影響は?なかなか厳しい状況で撤退ありと思っていると、岩津が右手中指を凍傷したと発覚。
オーバーミトンが5本指の物で、他のメンバーは全員3本指のオーバーミトンだった。
この違いが寒い中では違う。
パッキングや集会でもっと装備品に関して議論すべきだった。
撤退を決定する。

1850mテント場

31日 5時起床し7時10分出発。 昨日より天気は落ち着きだす。 昨夜の降雪でトレースが消え、ラッセル下山だ。 ナイフリッジを崩しながらトレースの固い部分を拾いながら歩く。

双子尾根下山 10時40分に1850m付近に到着し、コルから猿倉に下るかどうするかで、昨日からの新雪による表層雪崩を警戒し、小日向山から尾根を拾って下山する。
小日向山に向かう途中で激しく吹雪かれるが11時半に小日向山に着く。

小日向山から下山 小日向山から尾根を選んだつもりだったが、結果予定と違ったが、一番顕著な尾根を進み1508mピークを越え、途中から滝の沢に入りこみ二俣近く林道に出る。
16時47分。 ギリギリ暗くなる前に林道に出ることができた。

下山終了 タクシーを呼び、駐車場に戻り、倉下の湯で汗を流した後、帰名する。
23時半頃にクラブルームに到着した。