日程:12月30日(土)~翌年1月1日(月)

メンバー:L丹羽ダ 粂野(記録) 松浦

タイム: 初日 新穂高0618~南岳西尾根取付1200~西尾根2100m幕営1500

     2日目 幕営地0320~デルタ岩壁0630~2560m敗退0720~幕営地0930

     3日目 幕営地0720~新穂高1100

 

DSCF1997

 

12月29日 丹羽家から出発。途中で松浦さんを乗せて新穂高へ向かう。白鳥辺りから路面は雪。高速降りてからも雪景色でスリップに気をつけて行く。24時位に近くの道の駅で仮眠する。

 

12月30日 5時半に起床し新穂高に移動。駐車場は満車で雪が盛り上がったスペースを除雪して駐車する。6時18分出発、林道から雪。脛まで雪はあるが トレースがあり。7時34分穂高平、テント2張りあり。

DSCF1976

この辺りから粂野が遅れる。途中、涸沢岳西尾根下山パーティーとすれ違った。蒲田富士辺りで天候不順で降りて来たとの事。9時に白出沢、雪は一段と多くなり足が取られたり踏み抜いたりでしんどい。丹羽、松浦のペースに粂野はついていけなくなる。

DSCF1978

所々で待ってもらうが、すぐに離される。 滝谷で粂野の装備を2人に持って貰い、励まされながら西尾根取付に12時。

DSCF1984

そこから丹羽さんが空身でラッセルして上がる。あっという間にトレースが出来上がりドンドン上がる。最後は木登りになる。

DSCF1988

左側は崖になり右側は嫌なルンゼ。松浦さんが行くが雪が多くて手掛かりもないので抜け出すのに苦戦。不安定な体勢のままスコップで整備してようやく上がった。その上も岩場が見える。どうも西尾根の手前の尾根に乗ってるようだ。

DSCF1992

時間も15時なのでここで終了して幕営(2100㍍)夜はニョッキのトマト鍋。松浦さんは料理が上手いです。

 

12月31日、1時半起床、朝ご飯はベーグルサンド。パンとハムを軽く焼いてチーズを挟んで食べる。テントは置いて3時20分出発、直登は難しいのでテン場左側のルンゼをトラバースしてその上の尾根を目指す。

前日撮影

用心して丹羽さんがルンゼをフィックスしてラッセルして行く。順番に渡りラテの灯りを頼りにトレースを追う。4時50分、2245㍍西尾根に乗る。後ろの中崎尾根もライトがチラホラ動いてた。しばらく急な登りが続いて夜が明けた所がデルタ岩壁。6時半着。

DSCF1994

たしか正面じゃなく左右どっちかから取り付くと本に書いてあったような…でも両側は切れてるし、と思ってたら丹羽さんが正面から行く。岩が脆いと聞いたし、堕ちたら止まらんので慎重に上がる。やがて森林限界を超え雪稜になる。

DSCF1997

滝谷、北穗、笠ヶ岳、ぐるり周りが見える。素晴らしく綺麗だ。天候は午後から冬型だが今は風も強くない。なぜか雪は重いがアタックするには今しかない。気分も盛り上がり南岳まで3時間位だ、と三人とも思った。が、粂野が思うように動けずリタイアを申し出る。2560㍍7時20分撤退。

DSCF1998

雪稜は滑落に注意して、デルタは2P懸垂。

DSCF1999

デルタ下部とテン場までの斜面は雪崩に気をつけて戻った。 9時半テン場着。

DSCF2001

昼飯は麻婆麩、豆腐の代わりに麩を使い、ご飯にのせて食べた。美味い。お薦めです。後はお茶を飲んだり昼寝する。夜は野菜盛り沢山鍋を食べ久しぶりに紅白歌合戦を聞きながら寝る。風は無いが雪は降り続いた。

 

1月1日5時半起床。白味噌のお雑煮とおせちを頂いて7時20分出発。今日も風は無いが昨日からの雪でトレースが消えてた。登りで苦労したテン場下側はロープ無しで木を使って下り、登山道に7時45分に降りる。チビ谷ブドウ谷を気をつけてトラバースして9時45分白出沢、11時位に駐車場につき平湯の森に入り赤かぶの里で高山ラーメン食べて帰った。