夏山・冬山合宿、GW山行2016年本ちゃん

北穂高岳 滝谷(クラック尾根) 2016.8.13

日時:平成28813日(土)
山域:北ア  滝谷(クラック尾根)
メンバー:久保田(記録)、馬場、内田
300   起床
415  テン場発
635  北穂高岳
715  B沢入口 
935  取付
1000 登攀開始 
1200 メガネのコル
1750 登攀終了
1830 北穂高岳
2030 テン場着

 3時に全員起床し、第1尾根組に少し遅れてテン場を出発する。南稜の途中で追いつき、北穂高岳山頂に635分に到着する。
小屋でハーネスを付け南岳方面へ急な斜面を下り、B沢入口に715分に着く。B沢は、昨日登攀した第4尾根取付までのC沢に比べ、沢幅が狭く、出だしはよりザレた感じである。途中、懸垂下降を一度行う。
   第1尾根取付への右上アプローチルートでは、杭が打ってあるのでフィックスロープにセルフをとれば早く上がれるが、ロープを出し、ビレイをしてもらって登る。非常に落石の多いところだった。
  懸垂支点のある場所は、3人程立てば一杯で、そこから右下にトラバース気味に懸垂する。懸垂着地よりそのまま草つきを30メートルほど登ると、クラック尾根取付となる。第1尾根パーティーはそこからさらにトラバースしていく。
  1ピッチ目は、内田さんにリードにチャレンジしてもらう。短めの25メートルで1ピッチ目を切ったので、残りと2ピッチ目のクラックとフェースを馬場さんが登る。3ピッチ目を私が登り、旧メガネのコルに12時に着く。ビレイ地点の足場が狭く、ビレイに苦労した。
 基本的に、久保田、内田は3級程度のルートをリードし、馬場さんに4級以上のルートをお願いした。5ピッチ目のジャンケンクラックは馬場さんにリードしてもらう。左ルートの方が易しそうに見えたので、こちらを馬場さんに勧めたのだが、さすが馬場さん難しい方を登るということで、残された二人は不安を感じながらビレイをして待つ。という馬場さんも苦手なオフィズスということで、気合と筋力でオンサイトする。我々は、お助けひもをかけてもらい、A0でなんとか登った。
 8ピッチ目も4級ということで、馬場さんがリードするも、セルフを取りたいところには横向きになったカラビナが残置され、その上には回収忘れのアルパインヌンチャクまであった。さらに上は、手掛かりがあまりなく、ハーケンだらけという非常に悪いフェースだった。一瞬、自分にもリードできるかなと思ったが、特に後半部は厳しく、馬場さんにリードしてもらって良かった。
 9ピッチ目の内田さんは、素直に凹角を登れば良いところ、フェースの難しい方へ登っていき、行き詰ったところで、ハーケンを打ち込み、支点構築し抜けていく。
 10ピッチ目は、今回の合宿最後の登攀となることもあり、私がリードさせてもらう。
 3級ではあったが、910ピッチもなかなか登り応えがあった。登り終えた所が、小屋の前で、ギャラリーがたくさんおり、ビレイしているところを写真に撮られる。
 北穂高岳を1830分に出発し、パーティー全員が涸沢BCに着いたのは、2030分となった。

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(補記)
811日(木)入山
 メンバー:久保田、丹羽だ、丹羽ま、武田、馬場、杉田、内田、有冨、小川、永井
 450 上高地行バス停発
 520 上高地発
 620 明神着
 720 徳沢着
 820 横尾着
 940 本谷橋着
 1200 涸沢テン場
 1600 エッセン開始

 930分に名駅前に集合し、アカンダナ駐車場のゲート前で仮眠する。330分頃駐車場に入り、450分の上高地行きのバスに乗る。上高地のバス停付近には、山の日記念の式典が行われるということで、大きな白いテントが設営されていた。 
 明神館前で、濱松、加藤両君の冥福を祈り、めいめい黙とうする。横尾山荘では、澤君に出会い、しばし歓談する。本谷橋と涸沢間では、一部落石により、登山道が切れていた。
 涸沢のテン場は、すでに多くのテントで埋め尽くされていた。エッセンまで、めいめい寝る、飲むなどし、時間を過ごす。

814日(日)下山
メンバー:久保田、丹羽だ、丹羽ま、武田、馬場、杉田、坂口、小川、永井
200   起床
(北穂東稜組を見送り、再度就寝)
600   再び起床
730   下山開始
900   本谷橋
1000  横尾山荘
1100  徳沢園
1200  明神館
1330  上高地

 3時にテン場を出る北穂東稜組と朝食の時間を合わせるため、2時に起床する。東稜組を3時頃に見送り、下山組は再度就寝する。6時に起床、装備分け、8テンの解体をし、730分に下山する。
 本谷橋までは、他の下山者が多く、登山道が渋滞しがちだった。途中、今日入山の新美さんとすれ違う。徳沢園まで来ると、アイスクリームを食べている人たちもいたりし、山から下りてきたんだなあと実感する。
 永井さんの到着を待ち、濱松、加藤君の事故現場を望む梓川沿いから、黙とうを捧げる。
 1330分に上高地に着くと、バスを待つ人たちで長蛇の列ができていた。とても待っていられないということで、(ジャンボ)タクシーに乗って、アカンダナ駐車場に向かう。