三ノ沢岳スヤマ尾根
2023年12月29日(金)-30日(土)
メンバー L吉村、粂野
記録 吉村
タイム 1日目:登山口駐車場(6:00)-敬神の滝小屋(6:30)-スヤマ尾根取付(10:10)-2300m(15:00)
2日目:2300m(6:15)-三ノ沢岳2846.7m(10:50)-宝剣岳(13:52)‐木曽駒ケ岳(15:04)-上松8合目(17:15)-5合目金懸小屋(20:00)-登山口駐車場(22:48)
今回の年末年始山行はこの三ノ沢岳スヤマ尾根縦走または仙丈ヶ岳地蔵尾根ピストンの候補で、スヤマ尾根に決定。
ただ各自のトレーニング山行が少なかったせいかなり時間がかかった。直前に滑川の偵察山行をして大正解だった。
積雪少なくラッセルなく歩きやすかった。これで雪が多いともっと時間かかったかも。
だが冬の天気と思えないいい天気で最高の景色でした。
1日目:天気晴れ
前夜は道中の道の駅で仮眠して上松Aコース登山口駐車場に行く。すでに1台車が停まっていた。
準備して6時に出発。最近雪が降っていなさそうだったのでワカンを車に置いておく。
雪はまったくなく6時半に敬神の滝小屋を過ぎて、滑川第5砂防ダムに7時。
前回の偵察の時のルート工作がそのまま使えて即アイゼンを装着して通過。
丸太の上に雪が積って滑らないように注意。
左岸を進んで次の徒渉地点でビニールは履いてアイゼンを付けて通過。迷うことなく行くので早い。
右岸を進みつまった所で岩の上のバンドも超えて、さらに進み左岸にあるスヤマ尾根の手前で徒渉。
岩の上に雪などが乗りアイゼンを付けると楽々越えられた。
スヤマ尾根の末端から登る。末端の左から少し上がるとすぐ尾根の上に出る。
獣道が踏み跡かでなんとなく道っぽくなっている。
急坂で薄っすら雪が付き、土が凍て固い感じでアイゼンを付けて進む。ひたすら急坂。
2000mぐらいの緩やかな場所でテント適地地な場所はほぼない。雑木林を進み時々自由きままに伸びる枝が邪魔くさい。
2291mを越えて2300mでテント適地が出てくる。
次にゆるやかな場所でテント適地がありそうな2500mまで行こう考えたが、ここがベストと判断してテント設営に入る。天気よく明るい。
積雪が少なく、飲み水用にそれぞれ水を背負ってきたが追加で作る用に雪の表面を削るようにかき集める。
早めの晩ご飯。きのこご飯と具沢山みそ汁を済ませ、水を作って晩酌し19時に消灯する。
2日目:天気晴れ
4時半起床し、卵雑炊を食べて6時15分出発。
年末なのに冷え込みがほとんどない。
早速急坂を上り出す。暗いとルートがわかりづらいので日が出だす頃から歩きだした。
2500m付近の緩いところでのテント適地と言えそうな場所はない。雪がもっとあれば適地もあるかも。
だんだん雑木が密集しだしザックに引っかかり登りづらい。
徐々に樹々が減り、空が見えてくる。
2600mぐらいからハイマツ帯となるが雪がなくハイマツの上を歩くのに苦労するので左の雪斜面をトラバースしながら登る。粂野が遅れだす。
2700mから岩峰が出てくるが巻くように登ると頂上に出る。
10時50分、やっと三ノ沢岳頂上2846.7mに着いた。天気よく景色がよく見渡せる。
予定の50分遅れ。頂上は風がなく平坦地が広がりテント適地だ。
11時10分。宝剣岳目指す。
トレースがあり、意外と三ノ沢岳に登りに来る人もいるようだ。
三ノ沢岳の分岐まで風がなく暑いが、ここからは風が強くなり寒い。
こっち側からの宝剣岳はなかなか登る機会がなく鎖場が続き、新雪が付くと苦労しそうだ。
宝剣岳でゆっくりしている時間なく宝剣山荘に14時15分。
山荘が年末年始だけ営業しているようで、粂野行動水が不足してきてミネラルウォーターを購入する。
明日は天気が崩れるようで今日中に下山したところだが時間が遅れ気味で気になる。
15時過ぎに木曽駒ケ岳と通過して玉乃窪山荘へ。
夏道にトレースがあり、木曽前岳へのトレースはない。雪も少なく安定していたので、夏道のトラースのトレースを行く。行くと所々雪が積るとわからないと思えるようなルートがある。
粂野がバテだし遅れる。8合目に17時15分。
日が沈み暗くなってきたのでヘッテンを点ける。
がんばって下山するか途中の5合目金懸小屋で泊まるか。
遅れ遅れで5合目金懸小屋に20時。
小屋に泊まるにも水の手配がない。小屋の中に何時の水だか不明のが凍てあったが、使いたくない。
小屋の裏に少し雪もあるが、結局まだ頑張って下山する。
22時48分、上松登山口駐車場に戻った。疲れた。