日程:12月5日(土)~6日(日)

メンバー:L丹羽だ(記録)、澤、田中

タイム:12月5日 吉田口馬返06:20~佐藤小屋08:15~10:40鳥居荘11:10~11:30雪上訓練15:00~15:20鳥居荘

    12月6日 鳥居荘8:40~09:00雪上訓練11:30~11:45鳥居荘13:30~馬返16:30

 

12月5日 前夜発。諸事情により中央道経由で吉田口へ。馬返しは5~6台車が止まっていた。朝5:30に起床し、天気は良いが風の強い中を出発する。佐藤小屋までくると風が更に強くなってきた。雪上訓練がつらそうだなと思いながら高度を上げていく。

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当初の予定では6合目でテントを張る予定にしていたが、雪が全然なく、訓練のベースには相応しくないと思い、もう少し登ることにした。7合目でもイマイチだったので更に高度を上げ鳥居荘でテントを張ることにした。

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雪上訓練の会場はそこから5分程上がり右にトラバースをした大きな沢筋で行う。雪は少ないが、ちょうどいいところに灌木もありアンカーとしても使えた。訓練はまず、N型アンザイレンという方法を試した。通常のコンテの場合、エイトノットをビレイループに連結し、滑落などが発生した場合荷重がその部分にかかる。N型アンザイレンは、ビレイループとロープにプルージックなどを作り、荷重がプルージックにかかるようにし、ビレイループに連結したエイトノットを遊ばせておく。こうすることにより、万が一クレパスに転落した際に、エイトノットを解除しやすく次の救助態勢に移りやすいとのことだ。

ついでにクレパス転落を想定して強い荷重をかけ止める練習をしてみたが、思っていたよりも強い荷重がかかって止めきれずに転んだ。本番は落とし穴に落ちたような荷重がかかるため、やや今回の体験とは違うかもしれないが、アンザイレンの最中はロープを弛ませず張った状態をキープしなければいけないことを確認した。

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最後、雪上での3分の1システムでの引き上げを各自確認し初日の訓練を終了。暖かいキムチ鍋をいただき、早々と18:30には就寝。

 

12月6日 澤くんは朝6時半頃に社員旅行らしく下山開始。丹羽と田中はこの日入山してくるメンバー待ちで8:20分まで待機することに。日帰り組からは丹羽マと嶌村OBと4名で前日の会場で雪上訓練を行う。残りのメンバーは頂上に向かった。この日も天気は良く、風は前の日より弱かった為、少しばかり暖かく感じた。気象庁のデータによると山頂の13時の状況は気温が-12.6℃、気圧は637hPaだった。

 この日の訓練内容は滑落停止とスタンディングアックスビレイ。特に滑落停止は仰向けと頭からとを練習した。雪も少なくメンバーも少なかったので、できることも限られた為、11:30には切り上げて鳥居荘の上の東洋館で頂上組を待つことにするが、なかなか下りてこない。間違って須走口に下りているんじゃないかと心配して待つ事2時間弱、ようやく下りてきて合流。あとはひたすら馬返しに向けて下山、なんとか明るいうちに下りることができた。