2016 年 9 月 3 日~4 日 奥穂高岳~ジャンダルム

メンバー:L 田中、太田(記録)

タイム:1 日目 新穂高温泉登山口(5:25 )- 穂高平小屋(6:15<15 分休憩>)-奥穂登 山口(7:05)-重太郎橋(8:15)-鉱石沢水場(8:55 <休憩>)-荷継小屋あと(9:25) -穂高岳山荘(12:30) 2 日目 穂高岳山荘(4:40)-奥穂高岳(5:30<10 分休憩>)-ジャンダルム(6:45)天狗のコル(8:15<20 分休憩>) -岳沢小屋(10:10<35 分休憩>) -岳沢登山口(11:55)

 夏合宿に参加したものの、天候不良のため登攀に行かれなかったことが心残り で、ドーム中央稜を目指して再び穂高に向かった。 

1日目:朝起きると満点の星空。天気は今日が晴れ・ときどき霧、明日は午前が曇り・午後は雨がぱらつくかもしれない微妙な予報。天候が好転してくれることを期待して、登攀具を持って5:00過ぎに出発。新穂高温泉登山口より、まずは穂高平小屋まで林道歩き。駐車場はほぼ満車だったが、このルートを登ってくる人は少なく、静かだ。穂高小屋を過ぎると湿った森の中を歩く登山道となる。眺望も、花もなく、我慢の登山。8:15やっと重太郎橋に着き、視界が開ける。雲ひとつない快晴で、笠ヶ岳が綺麗に見えている。ハシゴ・鎖場を通過し、8:55鉱石沢の水場に着くが、水はチョロチョロと落ちている程度。地図を見直すと、田中さんの2010年版地図では鉱石沢に水場マークがあるが、私の2016年版の地図では水場は重太郎橋に変更になっていた。水質に不安を覚えつつも、水筒を満たして出発。気温も上がり、日陰もないため、とにかく暑い。9:25 荷継小屋あとに着き、少し休憩してからガレ場に取り付く。コースタイムでは穂高岳山荘まで3時間となっているが、1時間半くらいで登り切れそうに見える。が、しかし、山でよくある「近そうに見えてなかなか着かない」」パターンであった。小屋は見えているものの、浮石が多く、足元はそう良くなく、暑い・眠い・荷物重いの三十苦も手伝ってなかなか進まない。結局、何度も立ち止まりつつ、コースタイム通り3時間かかって小屋に到着。なお、荷物は帰宅後に計量してみたところ、13KG しかなかった。軽量化を図るあまり、腰のサポートがないアタックザックを使用したため、全ての重量が肩にかかって辛かった。
時間に余裕があるので、奥穂高岳に登ろうかとも思ったが、長いハシゴ待ち行列を見て意欲が失せる。明日の登攀に備えて、小屋でゆっくりと過ごすことにした。夕方からガスが出てきて、小屋前ではブロッケンがみられた。2:30に起きて、星が出ていたら滝谷に向かおうと決め、21:00就寝。

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2日目:2:30に起床し、外に出てみたところ、ガスガス。ドーム中央稜は諦め、プランBのジャンダルムに計画を変更することにする。二度寝して、4:30に再度小屋を出たところ、小雨でも降ったのか、小屋前の石畳がびっしょり濡れている。滝谷に向かわなくて良かった。雨こそ降っていないが、粒子の粗い霧が立ち込めており、ザックカバーとレインギアを装着してから奥穂高岳を登り始める。5:30山頂が間近に迫る頃、急に霧が晴れ、槍ヶ岳が顔を出した。なんとも荘厳な景色。山頂にて待つこと10分、ご来光を拝むことができた。
日の出と共に、早朝の濃いガスが嘘のように360度視界が広がり、目指すジャンダルムもはっきりと見える。ただ、岩肌はまだ濡れているので、慎重に進む。程なく、核心の馬の背にさしかかる。田中さんが先行して降りてくれ、アドバイスをしてくれるのでそれほど緊張せずに通過できたが、一度ザックがひっかかり、滑りそうになった時と、クラックに靴がはまり込んで抜けなくなった時はヒヤッとした。
馬の背を越えてからは、いくつか慎重を要する箇所はあったものの、さほど難しくは無く、6:45ジャンダルムに到着し、エンジェルと写真を撮った。その後、ところどころで冬に来るとどんな感じか、田中さんに教えてもらいながら稜線をのんびり歩き、8:25天狗のコルから岳沢に向けて下山開始。浮石だらけのガレ場を大きな落石をおこさないよう、慎重に降りるが、結構滑る。何度か転んでしまった。10:10 岳沢小屋に到着。小屋のテラスで春山合宿時に登ったルートを眺めながら休憩。それにしても予報と予想に反して青空が広がる良い天気。結果論だけれども、滝谷に行けたかも? 11:55岳沢登山口に到着し、上高地からバスにて新穂高まで戻り、帰途についた。

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