前穂高岳北尾根
日程:9月2日(土)~3日(日)
メンバー:丹羽ダ、広島支部×1
タイム: (初日)7:00上高地~13:10涸沢~16:00五六コル(幕営)
(2日目)5:00幕営地~6:30三四コル~8:00前穂頂上~10:30岳沢~12:15上高地
広島に転勤し2年半お世話になった日本山岳会広島支部の方から、ありがたいことに、最後どこかいきましょうと誘ってくださった。希望を聞いた結果、前穂北尾根に行くこととなった。
(初日)前夜発。広島・三原から約7時間、平湯への最後のコンビニに深夜2時に到着し仮眠。あまりにも眠く朝イチのバスはあきらめ、結局6時半の便に乗ることとなった。ガッツリ山登りというスタイルの方達は、朝イチが多い為、少し後のバスは観光客比率も上がり、結構な人数が大正池や帝国ホテル前でバスを降りていった。
この日は天気が良く気持ちが良い。河童橋からは穂高の稜線までバッチリ見える。横尾街道は朝イチ集団の後なので、静かに歩けて良かった。
横尾から涸沢方面に道を進めると、屏風岩が左側に見える。田中君と屏風雲稜ルートに登ったのが2015年。あれから8年になるのか、昨日のように記憶が蘇る。思い出に浸りながら歩いていると本谷橋に到着。ここで今夜のツエルト用ポールと、ストックを兼ねた素晴らしい流木を確保し本格的な登りに取り掛かる。
相変わらず天気が良く、Sガレまで来たところで涸沢が見え、そこから25分程度で到着した。支部パートナーの方は、今回初めての涸沢で天気も良く、大変喜んでくださった。ここでゆっくり大休止。7時間以上車を走らせてきた疲れで、ついウトウトと極上の時間を過ごした後、14時半過ぎにボチボチと五六コルに向かう。水を補給した影響で、荷物が重くなり、なかなか歩みが進まず何とか到着する頃にはバテバテになった。これ以上は無理だ!?という理由からビバークを決断。
流木のおかげでツエルトも綺麗に設営できた。晩飯を食べたら、そのまま寝てしまった。
(2日目)4時起き、5時過ぎ出発。この日も天気が良く、槍ヶ岳もバッチリ見える。涸沢からの道を見下ろすと、2組くらい上がってきていた。五峰はそんなに緊張するところもなく通過。
四峰は大きく、最後は右寄りにルートをとったが、ハーケンなど時々見るも正解かよくわからない。
そして意外に緊張する場所が多く、ミスしたら終わり。
慎重に通過して三峰に取り掛かる。一段上がったところでロープを出すことにした。15年前にトレースしているが、何も記憶に残っておらず、ルート上のいわゆる核心はここではないと思い、丹羽が偵察を兼ねて登ると、なんと核心部。結局、楽しく登らせてもらうこととなったが、ルート選定したパートナーには申し訳なかった。
頂上の一般登山者に手を振りながら、二峰の懸垂をし、しばらく歩くと前穂頂上に出た。360度の大パノラマ、快晴の天気で最高だった。
パートナーの方は今まで、2回北アルプスに来ているが、いずれも天気が悪く景色を見ることができなかったらしい。存分に楽しもうということで、大休止して下山開始。
いま話題の岳沢小屋でコーラ休憩し、上高地へ下山した。
この頃から主稜線にガスがかかり始めていたので、丁度いいタイミングで登れて良かった。