メンバー:L嶌村、多田、福島、太田(記録)

タイム:4:50戸台駐車場-7:10 「鋸岳 角兵衛沢」の指道標-11:40 角兵衛沢のコル– 12:15 第1高点 12:30下山開始-13:45 滝(地図に無い水場)-14:20 大岩下ノ岩小屋-15:40角兵衛沢渡渉点-17:45 戸台駐車場 <不調者あり、休憩多めのゆっくりペース>

21:30名古屋駅に集合し、戸台駐車場に向かう。1:00前に駐車場に着き、しばし車中で仮眠。

 4:50 月明かりの中、戸台駐車場出発。昨日まで降り続いた雨で、草木が濡れている。渡渉があるルートなので、水量が増えていないことを祈りつつ、川沿いのダンプ道を進む。

p9250988

しかし、やはり水位は高く、歩き始めて一時間もたたないうちに、通常であればなんなく歩けるであろう場所が、完全に水没しているところに差し掛かった。

渡渉しようか、しばし皆であたりを偵察。山側の急斜面に細い針金が張ってあり、踏跡があったので、高巻きすることにした。これに結構時間がかかり、結果、素直に渡渉したほうが早かったかもしれない。

 p9250986

その後、1度、靴を脱いでふくらはぎまで水に浸かって渡渉し、7:10 「鋸岳 角兵衛沢」の指道標にたどり着いた。

p9250998

ここでもう一度渡渉。男性2名は激流を恐れずにジャンプして中州に渡ったが、我々女性陣はなかなか足がでない。ザックを先に渡し、決死の覚悟で飛ぶ。中州から対岸へは再び靴を脱いで渡渉。水が冷たい。

 p9250999

角兵衛沢取り付きには何張りかテントがあった。たしかに、ここまではほぼ平地歩きで、水もあるので良い幕営場所だ。

 p9251002

ここから、森の中を登り始めるが、10分も経たないうちにピンクリボンを見失う。しばらくあたりを探し、本来のルートに戻る。苔むした美しい森で、様々な色や形のキノコが目を楽しませてくれる。

 p9251101

途中、小休止していると、5mくらい離れた場所に立っていた木が突然メキメキと音をたてて倒れた。これ以上進むな、ということか??なんとも不気味だった。

 p9251011

9:00 油石のような、黒いガレ場に差し掛かる。このガレ場は安定していて、快適に登れた。その後、核心(?)の茶色いガレ場が出てくる。右側にトレースがついており、トレース上は良いが、トレースが不明瞭になり少し外れると、どんどん足元が崩れる。所々四つんばいになりながら、比較的安定している踏み跡を探しつつ、11:40角兵衛沢のコルまで登りきった。

%e5%9b%9b%e8%b6%b3%e6%ad%a9%e8%a1%8c p9251015

南アルプス林道をゆくバスや、仙丈ケ岳を眺めながらしばし休憩し、12:15 1高点に到着。雨予報に反して、甲斐駒ケ岳や北岳が綺麗に見える。北岳バッドレス組はもう稜線に抜けたかな?思いを馳せる。第2高点・憧れの鹿窓のあたりが目前に見えるが、渡渉やルートファインディングに時間がかかったことや、メンバーの体調不良もあり、今日はここで引き返すことにする。12:30下山開始。

p9251068  p9251066

 登りは主に右側のトレースを使ったが、下山は真ん中のザレた小石ゾーンを降りてみる。春山の緩んだ深雪を踏んでいる感覚で快適に下れた。

 p9251080

13:45滝があるのを登りで確認していたので、寄ってみる。これが大岩下ノ岩小屋の水場か?インターネットでみた写真と違うような・・・。とりあえず水筒を満たす。

 p9251091

登りはだいぶ黒い岩のガレ場を登ったが、森の中に巻き道があることに気がつき、楽に下山。

14:20、登りでは見落としていた、本物の大岩下ノ岩小屋を発見。先ほど水を汲んだ滝は、地図上に無い水場ということか。

 p9251093

15:40角兵衛沢 渡渉地点まで降りきる。

ゆっくり休憩し、さて渡渉。なんと朝より水量が増えているではないか。強い流れにふらつきながら、何とか渡りきる。今回のメンバーは長身で、一番小さい私が身長165cm。それでもみんな、膝まで濡れた。

  p9251114

 

あとは川原沿いを駐車場まで歩くだけ。その後4回くらい渡渉したが、帰りなので靴もズボンも濡らしてジャブジャブ渡った。

p9251131-1

17:45 戸台駐車場到着。仙流荘で汗を流して帰名した。