2024年2月4日

メンバー:L他(K)、斉藤
時間:駐車場(6:00)ー昇天の氷柱取付(08:30)ー展望台(14:30)ー駐車場(16:30)

 

前夜雪がちらつき駐車場はうっすらと雪が積もっていた。

雪と自分達の実力が心配で、当初計画より1時間早めて出発した。
途中忘れ物を取りに戻ったり、登山道の一部凍結している部分の通過に多少時間がかかったので結局は当初の計画通りの時間で一杯水に到着した。一杯水の看板のところでアイゼン装着など準備して、艫岩基部をトラバースして取付へ向かう。途中、雪の上に熊らしき足跡があり怯える。しばらく行くと昇天の氷柱1P目の氷が急に現れた。取付へ近づこうと少し登ったところ、私たちの歩く音に反応したのか、15cm大くらいの落石があり避けきれず足に当たった。しばし痛みに悶えたのち、気持ちを取り直して登攀の準備をする。

1P:K


氷の厚さもまずまずでプロテクションも取りやすそうに見えた。フォローでも登りやすかった。フォローでザックを背負っていたのでチョックストーンの下を潜った後が狭くて少し苦労したが、この狭い部分が洞窟っぽくて楽しい。狭くてバイルを振るスペースはあまりない。

2P:斉藤

 

見たところ氷がなかったが、一段上がったら氷が出てきたので一安心。滑床を歩き3P目の手前の氷床にてピッチを切る。

 

3P:K

核心ピッチ。氷が薄く悪い。過去の記録の写真を見たよりも今回の方が悪そうに見えた。2個目のボルトが遠くてクリップするのが大変そうだった。その後も氷が薄くてスクリューのキメどころに苦労していた。バイルを打ってもアイゼンで蹴っても簡単に割れるし薄いしで、フォローで良かったと思ったピッチだった。
もっと氷が発達していたら楽しいだろうにひたすら怖かった。

4P:斉藤

このピッチも氷が少なかったけど、ワイド登りで背中が使えたり、ステミングやフッキングなど岩登りの要素もあり楽しく登れた。

 

 

最後のピッチで少し岩要素が出てきて面白かった。今回は強くて頼もしいパートナーのおかげで登ることができた。
昇天の氷柱は取付までのアプローチも短くて取り付きやすく、4Pと案外手軽で楽しいルートでした。暖冬で氷の状態がよくなかったのが残念だが、しっかり凍っていれば快適だっと思う。こんな楽しいルートを開拓してくれて有難い。