木曽駒ケ岳 山スキー 2016.4.9-10

木曽駒ケ岳(2956m) 山スキー
2016.4.9-10
メンバー L:B/他3名
タイム
1日目 菅の台(8:30)~千畳敷(2612m)(9:50)~乗越浄土(2865m)(11:15)~宝剣山荘幕営設置~伊那前岳(2883m)(13:25)ドロップイン~黒川末端
(2500m)~登りかえし~宝剣山荘幕営地(15:00)
2日目 宝剣山荘(8:00)~中岳~木曽駒ケ岳(2629m)(9:00)駒飼ノ池~登りかえし~(10:30)宝剣山荘幕営地撤収(11:10)~伊那前岳稜線(10:40)
ドロップイン~千畳敷(12:30)~12:55発ロープウェイにて下山

 今年は雪も少なく暖冬なので木曽駒ケ岳もそろそろザラメ化しているかと期待しつつ菅の台バスセンターへ向かう。始発の8時15分発に乗る予定だったが、 天気も良く、大勢のスキーヤーや登山者が列をなしバスを待っていた。バスは増便していた。満員のバスとロープウェイを乗り継ぎ往復で3900円也。快晴の千
畳敷はとても気持ちがいい。9時50分にシールとクトーをつけ、カールの下へ少し回り込み滑ってから登高を始める。テント装備を背負って滑ったことのない メンバーは早速、ザックの重みで亀状態の洗礼をうけなかなか起きられない。八丁坂を詰めていくと斜度がどんどんきつくなる。メンバーはみんなアイゼンに
履き替え、スキー板をザックにくくりつけるが私はこれぐらいをシールで登れないならヨーロッパのオートルートなんて行けない!多くのスキーヤーが板を担 いで登るなか、ジグザクにルートを切り、苦手なキックターンを繰り返してなんとか登りきった。

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 今回の幕営地である宝剣山荘に入りチェックインする。一人900円也。営業を開始したばかりの宝剣山荘前のテント場は当然、自分達で整地しなくてはなら ない。ガリガリと雪を掘り出し整地した。硬くて重労働であった。新品のテント&設営に慣れていないメンバーと言うこともあり、少し時間がかかった。

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お昼ご飯を食べ気分的にはもう呑んでしまいたかったが、伊那前岳より目の前の沢へ滑り込むことにする。伊那前岳はテント場からすぐ15分程度。伊那前岳でシー ルを外し、駒飼ノ池へ向かってドロップインする。かなりの斜度の上、アイスバーンでガリガリと音を立てながら滑る。雪質はよくないが、山岳ゾーンの滑降
は刺激タップリで楽しい。メンバーのうち1名は山頂直下を覗き込み、斜度がゆるくなったところより滑り降りてきた。

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1日目は最終ロープウェイの時間を気に することもなく、黒川へ向けて滑り降りる。木曽駒ケ岳山頂より滑り込み登りかえし中のスキーヤーと途中、談笑し情報をもらい雪が緩んだところ約2500mまでで本日は終了としてシールとクトーを装着して登り返すこととする。3時過ぎに軽く汗をかいてテントに戻り、早めの宴が始まる。
 夜は長い。今夜のメニューはすき焼きうどんとモヤシと豚肉のガーリック炒め。乾物からの食事をメインに考えようと思いつつ、買出ししたとき、美味しそ うな牛肉半額シールに手を出してしまった。霜降りのお肉が美味かった。

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 そういえば、今週ずっと体調が悪くお腹もゆるくて、さらに足も引きずるぐらい足底筋を痛めてしまい非常に憂鬱な状態で山行で、調子が悪ければテント番でもしておこうと思ったのに、山に入ったら全部治ってしまった。それでも明日が心配 なのでビール1本とお酒半合ぐらいに控えておいた。外も暗くなり新月が4月7日で晴れた今夜は星がさぞかしきれいだろうと期待したが残念ながら1番星ぐらいしかよく見えず、さっさと寝ることにする。
 あまり疲れていないこともありそんなに長くは寝られなくて早く目が覚めてしまったが5時半ぐらいまでは大人しく目をつぶっていた。朝食は乾物でチゲスープに春雨たっぷり&贅沢にソーセージとシメジを入れたもの。朝からホットである。早く起きて行動しても雪がガチガチで滑りが楽しくないので小屋でまったりとスキーブーツを暖める。8時にテント場を出発し中岳へ向かってシール登高する。あっという間に中岳につく。中岳のコルのすぐ下は岩がすでにむき出しとなっており回り込んで頂上山荘へ滑り降りる。またシールをつけて少し登れば木曽駒ケ岳に9時登頂。上松からのパーティがこちらに向かって登ってきて いるはずなので「あんばよー」と何度かコールしてみるが朝早すぎて聞こえないだろうな。ちょっと残念。

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 メンバーの力量判断から木曽前岳からの玉ノ窪沢滑走は中止して木曽駒ケ岳から駒飼ノ池へ向かって滑走開始。最初の斜度はゆるくてガリガリながらも大バーンは気持ちいい。動画を撮ってもらうとゲレンデ練習の甲斐あって、安定した滑りになっていてちょっと嬉しい。山頂より黒川方面に滑りおり、駒飼ノ池周
辺になると素敵な斜度である。そこを伊那前岳方面にトラバースして安定したところでシールをつけて幕営地まで登りかえす。10時半に宝剣山荘に到着し、撤収して自分達が整地した場所を他の誰かが使ってくれるのだろうなとサヨナラを告げてそこを後にする。伊那前岳の勒銘石で風を避けつつシールをはずし、最後の滑走準備にはいる。自分が準備完了しても待ち時間が辛い。今日は昨日と違って風が強く寒い。4

 一気に滑り降りたいところだが荷物の重みとアイスバーンと斜度がきついので一人がなかなか降りて来れない。行程をショートし時間はたっぷりあるので待ちながらゆっくりとカールを滑り降りる。おまけで極楽坂も登って滑りたかったが単独はガマンしてこれにて終了とする。下山後、ロープウェイ特典のあるこぶしの湯に入り身体を癒し、茶蕎麦とソースカツ丼セットを食べお腹も癒した。