2015年2月14日(土)~15日(日)

大普賢岳 地獄谷 グランドイリュージュン

メンバー 坂口、その他1名(会員外)、 記録 坂口

タイム 2月14日(土) ワサビ谷入口7:15-無名氷瀑取付き10:30-頂上直下14:00-ワサビ谷入口16:00
2月15日(日)ワサビ谷入口5:15-地獄谷左俣右ルンゼグランドイリュージョン手前の滝取り付き7:15-グランドイリュージョン登攀終了12:00-ワサビ谷入口14:30

錫杖岳1ルンゼの計画であったが、北アルプスは大雪のため、パートナーの日本山岳会東海支部青年部のKさんから大峰アイスクライミングに計画変更の提案があった。
奈良県大峰山脈大普賢岳の麓までは名古屋から4時間程かかるが、アプローチは1時間半と近い。 ルートはシェークスピア氷柱群、100m程の氷瀑グランドイリュージョン、300m程の大氷柱瀑閻魔大王が代表的なルートで、どこかを登れれば充実したクライミングになりそうだ。
Kさんからの提案を快諾する。

2月14日(土)7時15分にワサビ谷入口を出発。
3人組の先行パーティに出会う。ブライダルベールに行くとのことであった。
初日の目標はグランドイリュージョン。 ワサビ谷右岸をつめていくと自然に地獄谷に入る。
地形図を見ながらさらに奥につめていくが、突然踏み跡が途切れ歩き難くなる。
丁度ブライダルベールを登る方が後ろから歩いてきたので、グランドイリュージョンへの取付き方を聞く。
聞いたとおりに沢を歩いていくとグランドイリュージョン手前の前衛滝らしき40mくらいの滝がみえてきた。

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坂口リードで滝を抜ける。
この滝を抜けるとグランドイリュージョンがみえるはずであったが、ルンゼが奥に続いているだけであった。
様子がおかしいと思いながらルンゼをつめる。
ルンゼは頂上直下まで続いていたが、結局グランドイリュージョンを見つけるけることができなかった。 翌日再度出直すこととし、アプローチが近いこともあり、一度車まで戻り車中泊とした。 間違えて地獄谷本谷上流部に行った可能性が高い。

2月15日(日)
5時にワサビ谷入口を出発。 踏み跡がしっかり残っているシェークスピア氷柱群から左方向へアプローチをとる。
尾根上から下を除くと滝がみえる。滝より50m程後方にテントの前で出発の準備をしている二人組のパーティが見えたので、尾根の上から、行先を尋ねたところ、我々と同じグランドイリュージョンとのことであった。
先に取りつきに到着したので先に登らせて頂くこととなった。
坂口リードで弱点をついた簡単なラインを40mほど登ると正面にグランドイリュージョンが見えた。 最近よく思うのだが、遠めから見る氷はスケールが掴みにくい。

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1P約30m(Ⅴ級~)坂口リード。
少し凹角になった弱点となるラインを選び、右足で所々にあるスタンスを拾い左足は硬い氷にアイゼンを効かせながら登る。
ノーテンションで登ることが出来き、ここ最近では最も満足のいくクライミングだった。

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2P約30m(Ⅴ級~)Kさんリード。 氷の真ん中を着くライン。テンポよくロープが伸びていく。
安定したクライミングであった。 OLYMPUS DIGITAL CAMERA  10998102_749375945159353_340474077_o 3P約40m坂口リード。

登り始めの4mくらいのバーチカルの氷を越えると、雪壁交じりのなめ滝を登り立木でピッチを切る。
そこから60mロープ2Pで取付きまで懸垂下降する。
13時頃登攀終了。
二人ともノーテンションで抜けることができ、良いクライミングであった。

14時半ワサビ谷入口着。

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以上