2023年 2月4日-5日
メンバー:L吉居、斉藤、坂本、馬場圭
タイム:
2月3日 登山口8:00-10:30幕営地-12:00奇美世の滝-16:30幕営地
2月4日 幕営地6:00-7:00奇美世の滝-17:30幕営地-19:40登山口
2年前に行った奇美世の滝。氷結状況は良いとは言えず、また来たいと思っていたが、
ここ数週間の冷え込みで凍っていると思い計画した。
情報が少ないので不安もあったが、2年前より氷結状況も良く本流も結氷しており近年では良い状況だったと思う。
2/4(土)
朝名古屋発で、坂本さんにピックアップしてもらいながら上松へ。
上松Bコースを古いトレースをたどり登山口から約2時間半で幕営候補地に到着。水のとれる平坦地にテントを張った。
ラッセルしながら奇美世の滝に到着。一面氷に囲まれて素晴らしい。アイスクライミング劇場という感じ。この景色はなかなか見れるものではない。

奇美世の滝が見えた

奇美世の滝全景

この日はアップで右岸の氷瀑を、吉居・馬場圭、斉藤・坂本の2つに分かれて1本ずつ登る。
中間部まで氷結状態は良いが、上部の終了点の灌木までの草付きが悪い。(右岸は午後日光が当たるためと思われる)
右岸の氷瀑は、右側で50mで目いっぱい。左側では60mでギリギリ(ビレイヤーは最後は緩傾斜を数メートル上がることになる)
2/5(日)
暗いうちに出発し朝7時に奇美世の滝に到着。
時間のあるうちに本流を登ることにする。

8時に斉藤さんリードでクライムオン。滝壺が出ているので左岸側を5m登って本流まで10m近くトラバースする。その後は本流を直情し上部で左にトラバースしピッチを切るが、滝の中央部は氷が薄く薄氷の下に岩が見えていて悪い。

奇美世の滝本流の登攀

1ピッチ目の終了点はスクリューで、岩にボルト等は確認できなかった。
トラバースしたので60M ロープでないと届かない。

後続が登る

2ピッチ目は右上しながら滝の中央部まで出て、立っている箇所を登る。20m程で落ち口にでて灌木ビレーで終了。

終了点

懸垂は60m1回では届かないので、ルートの途中でピッチを切りアバラコフ懸垂で2ピッチで降りた、真下が滝壺なので懸垂でロープが濡れてしまった。登攀終了12時30分。
午後は右岸の氷瀑を再度1ピッチずつ登り17時頃に撤収した。

奇美世の滝の夕日

2日間とも他のクライマーはいなかったが、ゲレンデにはない緊張感も味わえた充実した2日間だった。