日程:2020年2月9日(撤退)10日~11日(登頂)

メンバー:L福島・粂野・他1名(深江さん)

タイム:【1日目】 CО200Ⓟ(6:00)・・・CО332(7:00)・・・CО450登山口(8:00)・・・CО950(15:30)幕営

【2日目】 幕営地(6:30)・・・CО1250(8:30)スキーデポ・・・CО1400(10:00)・・・スノーシューデポ(11:00)・・・山頂(11:30)・・・幕営地(14:00)・・・CО450(15:45)・・・Ⓟ(17:00)

2月9日、10日で行く予定だった斜里岳。9日に北海道在住の帯広労山の山仲間、深江さんと『道の駅しゃり』で合流し、駐車スペースに向かう。気温はマイナス20度を超えており、風も風速10以上。予報では次の日はさらに悪い予報となっていたが、スキーの準備を整えて出発した。スキーで歩き始めて15分、平地歩きで粂野のスキー兼用靴が合わず、足の痛みを訴える。こんな初期段階から?!と、不安になる。1時間程度で低温と風の中、CО332の鹿柵に到着して1本入れる。粂野がスキーを外して、靴のコンディションを深江さんのアドバイスを受けながら、今の状況を改善すべく思いつくことは全部やり、再度歩き始める。粂野の歩様を後ろから観察するがどうも良くない。その日の撤退を決意し、CО400で引き返すことを伝える。そして明日、再度今度はスノーシューでトライすることにする。深江さんも、もう1日仕事を休んで付き合ってくれることになった。ただ、スキーに比べてスノーシューの機動力は格段に落ちる。そのため下山連絡先の内田に下山時間の遅れ、または1日、日程が延びる旨を連絡する。その日は3人で湯元斜里温泉で3600円で素泊まりし、1年ぶりに再会した深江さんと、粂野の3人で夜は食材を持ち込んで宴会となる。

 9日、撤退後の宴会。北海道の生牡蠣や刺身が並ぶ

10日、5時起床。5時45分出発。地吹雪で時々視界がない中、慎重に車でⓅに向かう。天候、下でも風速20は軽く超えている。今日の核心は吹きっさらしの登山口までの平地歩きだと思っていた。駐車場に車を停め、自分と粂野はスノーシューで、深江さんはスキーで出発。風は強いものの、気温は昨日より10度は高い。風も追い風なので、強いが想定内。深江さんが先頭を歩き、スキーでトレースをつけてくれる。ただ、スキーとスノーシューは浮力が段違いのため、スノーシューではやはり沈んでラッセルとなるが、スキートレースが有るのと無いのとでは大違い。深江さん、感謝!昨日同様CО332まで行き、その後はコンパスを振りながらCО450の登山口に到着するまで出発してから2時間。CО450の登山口から15m程西に進み、そこから玉石尾根を目指して南に進路をとった。ここからは地形図とコンパスが頼りだ。本州と違い、北海道には踏み跡などないため、自分で道を付けて行く。深江さんも数十メートルごとにコンパスを振って、現在地と地形図を照らし合わせて登るが、自分もトレースがないものとしてコンパスを何度も振る。最初、コンパスを整地して、方角を定める。今回は160度に合わせて進むと決めて、コンパスを振り、自分が決めた目印の木に向かって歩き、目印の木に着いたらまたコンパスを振って次の目印の木を定め進んでいく。それを尾根に上がるまでひたすら繰り返す。最初、若干西に進路がそれたが地形図を見て途中修正し、左側に玉石沢の沢型が出てきた時は本当に嬉しかった。その後は尾根に乗り、CО950までラッセル。今年の北海道は雪も少ない。油断してもしなくても、時々雪の下にある藪を踏み抜いて穴に落ち、脱出に時間がかかった。そして標高950の幕営適地を平らにならして1日目終了。夜は豚バラ肉をたっぷり使った鍋と酒で体を温めた。

交代でラッセル

 11日、5時起床。鳥団子をたくさん入れた温かいうどんを食べ、6時30分出発。昨日同様、雪に隠れている藪を踏み抜き、雪の中の藪漕ぎ。正直、これがめちゃキツイ。1時間に標高50も上がらない時もあり、心折れる。藪にハマっては這い出るを繰り返す。スノーシューで枝に乗り、踏み抜かないように次の枝に移るようなスノーシューで木登りする所もあった。自分たちはスノーシューだったため、まだ取り回しが効くが、スキーの深江さんはもっと大変だったろう。4年前行った時は雪稜のひたすらラッセルノ1本道だったのに、今回は木を避けながらくねくねと進路をとる。そして迷わないように時々デポ旗を立てていく。事前に地形図を見てデポ旗を立てる場所を決めていたが、1か所見逃して深江さんから指摘を受ける。深江さんはCО1250で、我々はCО1400でアイゼンに履き替える。

1瞬太陽が見えるが、すぐに隠れてしまう

場所により、岩が出てきてクラストしていたり、吹きだまっておりラッセルしたり、細尾根を進んだり・・・。低温と強風のため、まつ毛は例のごとく凍り、瞬きすると目がひっついて目が開けづらいけどそれでも足を前に出す。そして最後のラッセルを粂野に任せて山頂を踏む。

斜里岳山頂

山頂は風も強く何にも見えない。そのため記念撮影を早々に済ませてデポ旗を回収しながら下山開始。幕営地に着いた時は少しホッとしたが、グズグズしてはいられない。すぐにテント撤収し下山開始。下山途中、みるみる天候が回復していく。下の方では青空も見え始め、北海道の美しい景色に心奪われた。

標高を下げていくにしたがって晴れてきた

1度も姿を見せなかった斜里岳も、CО332から少し下りたところで姿を見せてくれて大感動!斜里岳全貌の貫禄に圧倒され、自分がさっきまでいた動線の尾根をはっきりと確認出来、しばし魅入る。

 右寄りのややクネクネした尾根が今回の動線

そして17時、無事駐車場に下山する。

実質これが北海道最後の山行だ。北海道で岩稜登攀、アイス、雪稜と、一通り自分のレベルに合った山をやれて本当に良かった。4年前の同じ時期に北海道に来た時は、ついてけ山行だった。今回、頼りないながらも全日程リーダーとして頑張れたのは、支えてくれた粂野・内田・そして前段階からたくさんの情報やアドバイスをくれた深江さんのおかげだったと思う。ありがとうございました!

 CО450の登山口で記念撮影

北海道、また来るぞ!

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