2015年05月04日(月)-06日(水)
長次郎谷スキー(2880m) エリア:剱岳(2997.1m)
形態:山スキー
メンバー:B/会員外
天候:5/4曇りのち暴風雨:5/5快晴:5/6快晴 日の出4:55/日の入り18:42
登高差1480m(剣沢~長次郎谷出合930m+長次郎谷出合~剣沢550m)
滑走差1730m(剣御前~長次郎谷出合800m+長次郎谷コル~長次郎谷出合930m)
——————– 2015年05月04日(月) ■06:00 立山駅 発 ■07:55 室堂 発(2432m) ■12:25 剱御前小屋 泊(2750m) 行動時間:4時間30分
——————– 2015年05月05日(火) ■05:30 剱御前小屋 発(2750m) ■06:40 剱沢幕営地 発(2500m) ■07:30 長次郎谷出合 発(1950m) ■09:00 (2400m) ■12:50 長次郎谷コル 着(2880m) ■13:50 長次郎谷コル 発 ■14:40 長次郎谷出合 着(1950m) ■17:30 剱沢幕営地 着(2500m) 行動時間:12時間
——————– 2015年05月06日(水) ■08:30 剱沢幕営地 発(2500m) ■09:30 剱御前小屋 着(2750m) ■10:30 剱御前小屋 発 ■11:30 雷鳥沢 着(2277m) ■12:35 雷鳥荘 ■13:50 みくりが池温泉 ■14:10 室堂着(2432m) 行動時間:5時間40分
——————– 見晴るかす雄大な山に囲まれたい、剱岳を滑りたい!
沸々とわいてきたビジョンを手に入れたくなりゴールデンウィークに決行することとなった。
日程が近づくにつれ、心配なのはお天気。
ゴールデンウィーク前から天気が良すぎる日が長々と続く。
前半がよくて、後半は悪くなるとの長期予報がでていたが、あまりにも長すぎるので、 3か4日にいったん荒崩れて、5-6日は好天するはずと希望をこめて予想した。
これが嬉しいぐらいドンピシャとなった。
計画としては長次郎のコルまでが最低ライン。
そこからは力量と天候と時間と雪の状態によりけりにしても、 がっつりと登るつもりでスキーブーツにアイゼンをつけて3級程度の岩場をコソ練する。
さぁ、あとは体調を整えるのみ。
5月3日の夜に愛知県を発ち立山駅駐車場に停泊 5月4日6時の始発券をなんとか確保する。
2015年05月04日(月)————— ■06:00 立山駅 発 ケーブルからバスに乗りつぐ途中、和気藹々と楽しそうな団体が後ろに並んだ。 ん?見覚えのある顔が・・・どこで会ったかな? と思っていると逆に、他の人から声をかけられる。
『名古屋???』 私が着ていた80周年名古屋山岳会のTシャツをみて聞かれた。
名古屋同志会の春合宿のみなさんだった。
どおりで会ったことある顔があったわけだ。 1時間ほどで室堂に着いた。
昼過ぎには天気は荒れてくるだろうけど、まぁ、そんなに急ぐこともなくまったりと出発する。
■07:55 室堂 発(2432m) まずは室堂山荘まで10分ほどトボトボと歩く。荷物と板が重い。
本当は室堂山荘を越してからブル道を下ったほうが早かったのだろうけど、手前より滑り下りる。
あたりを見渡せるところまで滑りおりて、遠回りしてしまったと思ったが、まだら雷鳥さんに出会えた。
↓手乗り雷鳥
天候は曇りだが、いつ降ってきてもおかしくない。
12時ぐらいから降るイメージがあり、まだまだ余裕と、ゆっくり休憩をとりつつ雷鳥沢周辺を楽しんだ。
まさか、12時から荒れ狂うとは思わずに・・・ ところどころクレパスが入っている。
荷物が重くて振られそうになる。
コントロールを慎重に保ちつつ雷鳥沢まで滑り降り、別山乗越の登高を開始。
本当に荷物が重い。 パートナーは山食を楽しむの好きだから食担をお願いしたが、田楽豆腐2丁はひどい(笑 家を出るときは10キロ程度の荷物が、お助けロープと食事、酒で15キロほどとなる。 剣沢までと我慢して負荷する。
↓雷鳥沢を登る
時折、小雨が降るが日本海が見えたり、雨がやんだりと、小康状態だ。 剱御前の小屋が見え始めたころにやや本降りとなり、ジャケットを着る。
このまま剣沢まで普通の雨で間に合えばと思ったが、 正午の時報とともに待ってましたか!と風が吹き荒れはじめた。
剱御前小屋の手前の雪のないところまで着き、板をザックにとりつけ、 あと50mか100mか歩けばいいところなのに耐風姿勢をとりたくなるぐらい風が強くなってきた。
板の先端に鯉のぼりや吹流しをつけたら気持ちよくはためくか、一緒に飛ばされてしまうだろな。
ゴアを着ていても、ザックから何から何まで隙間から雨がしみ込み湿気しけで気持ちが悪い。
たった100m足らずなのに、この状態で剣沢まで下りてテントを設営する気にもなれず、 根性なしの烙印を自分で押しつつ、小屋に泊まることにした。
これが正解だったようで、私達のすぐあとに小屋に入ってきた岩手のガイドさんが言うには、、 剣沢の幕営地は大丈夫だが、御前小屋の手前は風速30m、体感的には35mはあったと。
その後、岩手のガイドさんとスキーガイドさんと共に延々と早々から呑みちらかした。
ここ、剱御前小屋のGWは富山県警山岳隊の前衛基地となっていて、若手のお兄さん、小高君が この時期の注意事項について宴会中の食堂まで宿泊者への説明にきた。
水分をしっかりとること(守れなくてゴメンなさい)、 カニのタテバイ、ヨコバイよりも手前の鎖場で滑落する人が多いことなど。
また、現在の山の状況や天候などの説明後、のん兵衛たちが勝手に質疑応答タイムを作ってしまい、 小高君は汗ダラダラとなりながら丁寧に答えてくれた。
食堂の自由使用の時間が終わってしまい、休憩室に移動し小高君を呼びつけ、重かった田楽を振舞った。
パートナーがいつまでも呑んでいるので、私はゴロゴロしたくなり、談話室へ退散! そこでは、大阪弁が飛び交っており居心地が良かった。
薄雪会のメンバーと大阪岳連の会長さんだった。
またまたTシャツを見て「お!名門、名古屋山岳会」と言われる。
まったく・・・このTシャツを着ていたら恥ずかしい行動ができない(汗 駅前アルプスは?西野君は?みんな元気か?と聞かれる。
部屋に帰れば、湿布のニオイがプンプン。
「八つ峰から帰ってきてヨレヨレで湿布臭くてすみません。」 と、若いお兄さんが言う。
いろんな話が聞け出会いもあり、なかなか面白い。
台風のような暴風雨が吹き荒れるのを窓から眺めつつ、夜はさらに更けていく。
2015年05月05日(火)————— 午前3時に起こされるが、もうちょっといいねと二度寝したら寝坊だ。
本当は出発したかった4時半におきて、準備する。
■05:30 剱御前小屋 発(2750m) 無風快晴の中、ガイドさん、大阪岳連の会長さんに別れを告げ、小屋を発つ。
↓剣御前より剱岳を望む
たった250mほどの滑走なのに、アイスバーンどころではないぐらい手ごわい。
いや、足怖い。 ガチガチの氷に雪渓の縦筋に足をとられて転びそう。
転んだら痛いでは済まされない。 サーーーっと幕営地まで一気に下りられる。お尻や背中で。
なるべく畝のないところを選んで滑る。
足がガクガクになりながら剣沢に到着しテントを設営する。
↓剣沢ではテントを撤収しているパーティが多かった。
蛍雪山岳会に戻った元会員の村上さんが剣沢にいるはず!と、朝からテントの外にいる人へ、 手当たり次第「蛍雪さん?」と聞きまくるが、答えはNO 朝帰りのパーティにも大きく手を振ってみる変質者状態(笑 4日にアタックしたなら、どこかでビバークしてるか、雷鳥沢まで4日に下りたか、下山しちゃったかな。
とても楽しみにしていたのに、会えなくて残念でした。
剣沢ではちょうど土面が空いていたので、そこにテントを張った。
↓岡崎山岳会のテント
すぐ隣に岡崎山岳会のテントがあり、岳連の遭難対策会議で一緒だった人では?
昨日はどうでした?聞いてみた。
4日に源次郎をアタックして下山でひどい目にあって、 必死こいてテントに戻れた、ほんとうに無謀だったと。
他にもテントに戻ってないパーティもいるらしく、ビバークしたのでは?と言ってました。
■06:40 剱沢幕営地 発(2500m) 岡崎山岳会の方に「行って来ます。ゆっくり帰ってくださいね~」と言い残し、剣沢滑走にはいる。
まずはピンクの旗が立っているところを確かめる。
去年の情報とおり、トイレが掘り起こされていた。 雪面深く、まるで防空壕のようです。
↓トイレ発見
剣沢から下に下りるのは初めてだ。
下調べしたものより、思った以上に傾斜がある。
ガリガリカチカチの斜面を軽くなった装備で滑るが、かなり危ない。
100%転ばないようにひと滑りして、後にした幕営地を見上げると悲しくなった。
「あぁ、帰りはここの登るのね」 ザラメなら楽しいだろう剣沢を源次郎に向かってガガガガッと滑る。
武蔵谷はクレパスだらけで危ない。
源次郎の出合に幕営した岩手ガイドさんによると4日の午前5時ぐらいに平蔵谷で雪崩があったとのこと。
富山県警山岳隊に集まってきた情報によると、長次郎谷はデブリまるけで滑りにくいのでは? 平蔵谷のほうがデブリは少ないと言っていたが、逆に平蔵谷を滑る自信はまだない。
実際に、自分の目でみて判断して、ダメならいつでも戻るつもりで長次郎へ向かう。
確かに平蔵谷には真新しいデブリがあった。
↓源次郎の新しいデブリ
平蔵谷対面の斜面上にはたくさんのクレパスがあり、慎重に大急ぎでトラバースする。
融雪が進めばいつ落ちてきてもおかしくない。
長次郎谷から戻ってくるパーティと出会う。 またまた手を振ってみるが、村上さんじゃない。
40分ほどで長次郎谷出合につく。
古いデブリはたくさんあったが、見た感じは平蔵谷のほうがいやらしく感じた。
シールとクトーをつけ、登高モードにはいる。
↓出合からスグ
■07:30 長次郎谷出合 発(1950m) デブリの多い箇所はサッサと登る。
少し屈折したところを過ぎると、ドーンと突き抜けて熊の岩の右手に池の谷のコルが見える。
すぐそこまでスキップでいけそうな距離にみえた。
見えただけです。はい。 長次郎のコルまで900mの標高差だから3時間程度かな、時間はたっぷりあるからと、ゆっくり登る。
やや硬い雪面にクトーがよく効く。
↓熊ノ岩発見!
長次郎谷のコルは左俣
■09:00 (2400m) 450mを1時間半で登ってきたので想定通り。
八つ峰の1峰、2峰、3峰、4峰、イマイチ切れ目が分からん~と見学しながら楽しく登ってきた。
↓右下から5.6のコル、
6峰A,B,C,D 私達が目指す、長次郎谷のコルも見える。
熊の岩の右手は新しいデブリがあり、左側を登ることにする。
そこも古いデブリあとでポコポコしており、先行パーティが難儀しているようだった。
さらに源次郎側の雪渓は大きなクレパスがはいっていて危険だ。
パートナーに「熊の岩に板をデポしないか?」と打診されるが、 「これだけ天気がよければ帰りはザラメのはずだから大丈夫」とそのままシール登行する。
熊の岩を越えたあたりから、登り辛くなる。しんどい。
シャリバテか?パートナーにザックから、これ一本バーを出してもらいガブっとほおばる。
しかし、状態はどんどん悪くなり、ヒマラヤ歩きとなる。 本当に辛い。
辛いけど、目印している雪の塊などが後ろ遠ざかり、目印にしている雪の塊が近くなってくるのだから 1歩ずつでも前に進む!絶対負けない!
でも、もしかして心筋梗塞でも起こしたらどうしよう?と思えるぐらい心臓がバクバク、 3歩進んでは止まる、キックターンやちょっとでも筋力を使うと息切れする。
高山病にしては前泊しているから問題ないはず。
貧血も最近は検査してないけど問題ないと思う。 なぜ?あきらかにおかしい。
一生懸命考える。 気持ちは元気なのに、心臓と肺がついてこないから足が進まない。
びっくりするほど喉は渇いていないが、唇と口の中がカパカパになっている。
もしかして、脱水か? 確かに、あとで水を沸かして作るからと言っても、道中は水分をケチって飲んでいた。 これはマズイ! しっかりと水分をとり、息を整える。
コルまであとわずかだが、板を外しザックにとりつけ、アイゼンを履きピッケルを持つ。
雪が手につくのが嫌だから歩行は好まないほうだけど、これが意外と楽しい。
水分をとったら、さっきまでの不調が治り、ピッケルを挿しつつ四つんばいになってワサワサ登る。
不調になってから相当時間を食ってしまい、想定時間を大幅に繰り越して長次郎のコルに着く。
↓長次郎の頭。
■12:50 長次郎谷コル 着(2880m) 11時にはコルについて、そこから山頂アタックの予定がえらい遅れてしまった。
体調もモチベーションもすっかり戻ったが、予測不能の事態に備えてタイムアウトとすることにした。
陽が落ちてくるだろう18時までに長次郎の出合まで滑り降りたら、 あとはヘッドランプで暗くなっても幕営地まで戻れる。
そう思うと時間的には余裕があった。
「どうしても行きたい」とパートナーに言う言葉の飲んで断腸の思いで諦めた。
そして、今回はここを私達の山頂としよう。
↓登ってきた後ろを振り返る。
↓剱岳山頂側のルート
山頂側の斜面に先行パーティが取り付いているが、どうも危なげな感じで、やっぱりあきらめたようだ。
北方稜線から長次郎の頭を越えてきたガタイのいいお兄さん二人にサクサクと抜かされていた。 下りてきたその先行パーティと談笑していると、Tシャツに気がつき、 「宮崎さんが自分達の会にいるよ」と。埼玉の山岳会の方々でした。
Tシャツがつなぐご縁です。
↓記念撮影
■13:50 長次郎谷コル 発 コル直前はパキっとキレまくっているクレパスだらけ。
スキー板1枚分以下の幅しか下りれる場所はない。
それでも、憧れの剱岳を滑る!ワクワクと高揚感は押さえられない。
いつかは!と思っていたのが現実となるって最高だ。
「ヒャッホォーーー」と吠えながら結構な斜度を落ちていくように滑り込む。
はしゃいでるってこともあるけれど、ジェットコースターと同じで声をあげたほうが怖くないのです。
クレパスやシュルンドの手前できっちりターンを繰り返す。
雄々しい剱の山々に囲まれながらの大滑走はたまりません。
スキーの板で山登りがしたい!スキーで大滑走したい! 今までの自分の持てる力を振り絞った、なかなかの集大成だと思いたいです。
山頂は踏めませんでしたが、運もタイミングも合わせてこれが自分の実力でしょう。
↓本当に楽しい♪これがしたかった。
埼玉の山岳会の方々と抜きつ抜かれつつ滑りやすくなったザラメを満喫です。
私達は登るときに熊の岩あたりをチェックしていた通り、 岩と岩の間を滑り下りザラメ化したデブリ跡をなんなく通過。
彼らは源次郎よりに滑走してきて、途中の大クレパスで立ち止まったようで心配しましたが無事にクリア。
クレパスにさえ落ちなければ快適な場所です。 もちろん、雪崩や滑落しなければの話です。
長次郎出合にあるデブリの吹き溜まりは急いで流します。
途中でたっぷり休憩したにもかかわらず、1時間もかからずに滑ってきちゃった。
↓もうおしまい。
■14:40 長次郎谷出合 着(1950m) あんなに必死になって登ったのにと滑ってきた長次郎谷を眺める。
そして、横を向けば、また必死になって登り返さなければならない剣沢が見えた。
下りは源次郎と八ツ峰とすぐお隣さんに感じたのに、登るとなると果てしなく距離を感じる。
↓源次郎のルートチェック
あぁ、楽しくない。楽しいけど、楽しくない。
遊び疲れた子供がイヤイヤ家路につくような気分だ。
のろくてもボチボチでも足を前に出せばいいんだ。
足元を見ると憂鬱になるから遠い山々を眺めつつ。
↓剣沢を登りつつ後ろを振り返る
玄関ついたらご飯とビールと呪文を唱えていたが、さすがに途中で胃が痛くなるぐらいシャリバテしたので お腹が膨らまないように一口だけ行動食をほおばる。
「幕営地に戻ったら、すぐさまビールにしたいけど胃が荒れるからチーズ1番。腰を下ろしてビール2番」 もうちょっとの我慢です。
剣沢小屋下の悲しくなるほどの急登を越え、やっと自分達のテントが見えた! 村上さんではないだろう見ず知らずのパーティに手を振りながら無事に帰還。
↓全身疲労でド満足
■17:30 剱沢幕営地 着(2500m) テントの中に掘り込んでおいたら暑くて融けたチーズを口に掘り込む。
とにもかくにもスキーブーツを脱ぐ。 はぁー。幸せの吐息が漏れ、ビールで乾杯すればさらに至福のひと時となる。
ガツンと重たい(笑)1本ベーコンステーキでしっかり栄養補給。
重たかったけど、カロリー消費しまくったやせ衰えたカラダに効きます。
美味い! お腹が膨れ、お酒がまわったら、雪で湯を沸かす時間も待てずにウツラウツラと瞼が落ちてくる。
剱岳の夕陽を拝むとか、そんなことはどうでもよくなり、睡魔には勝てない。
陽が落ちると風が強くなってきたが空は明るい。
満月だな。 星空を見たい。でも、もういいや。
2015年05月06日(水)————— 剱岳の朝陽を見たい。でも、起きれない。
■05:45 起床 もっと寝ていたいのに起こされる。
浄土山へ行く気もさらさら無くなっているし、帰るだけだから。 こんなに早く起きたら行こうかなって思っちゃう。
お隣の埼玉の山岳会のみなさんは早々と撤収いていった。
どこかを登って滑るのか、関東だから渋滞の心配かな。
私達は朝ご飯をゆっくり食べて、ラジオ体操を聞いて、雪面が緩む時間を待った。
そして、ボチボチと撤収した。
■08:30 剱沢幕営地 発(2500m)
↓別山乗越に向かって登り返す
雪面はまだまだ凍っているがクトーなしで登れた。
とにかく、剱御前小屋でトイレを借りたい。 剣沢幕営地のトイレはかなり厳しかった。
御前小屋直前で富山県警の小高君たち朝の偵察のためスキーで剣沢に下りるところに出くわした。 無事に帰ってきたことを伝える。
■09:30 剱御前小屋 着(2750m) トイレを借りて、珈琲を飲んでまったりする。
■10:30 剱御前小屋 発 最後の滑走だ。 かなり時間をつぶしたのに、御前小屋直下の雪面はまだまだ硬かった。 裾野へ滑るにつれていい感じのザラメとなる。
斜面途中でボーダー達が楽しそうに登ったり滑ったりしている。 惜しむように時折立ち止まりながら滑ったものの、あっと言う間におしまいです。
■11:30 雷鳥沢 着(2277m) ここからはピクニック気分。
■12:35 雷鳥荘
↓硫黄がモウモウとしていて遊歩道方面は通行止め
ここでランチ。 室堂山荘からブル道をキャタピラカーが雷鳥沢に向かって下りてくる。
どこにいくのかな?まさか、剣御前まで登らないよね? と、眺めていたら、さっきのボーダー達を回収にきたようだ。
そんなツアーができるなんて!お金のチカラだ!そして趣向性の違い。
■13:50 みくりが池温泉
↓やっと帰ってきました!
みくりが池はハワイアンブルーの色を覗かせ、とてもキレイ。
みくりが池温泉で短期ヘルプ中の友人と再会する。 下界で会うよりもひと際うれしい。
最後は板を担いでプラプラと観光地室堂まで。
■14:10 室堂着(2432m) 観光客であふれかえっていて、写真サービスの店員さんが数ヶ国の言語で 「記念にお写真いかがですかー?」と商売をやっていた。
いつもの売店蕎麦が食べたかったが15時発のバスに乗る。
バスから見る雪の大谷の壁はいろんな国の言語でいろんなメッセージがラクガキされている。
これは公認の遊びなんだろうなぁ。 美女平でバス待ちをしていたら、またも名古屋山岳同志会の皆さんと出会った。
4日の嵐のときは雷鳥沢で早々と宴会していたらしい。
5.6日と別山と雄山と登ってきたと恐ろしく日焼けした顔で答えてくれた。
私も彼らと同じく、こんがり焼けたタラコ唇である。
ケーブルカーでは地元単独のスキーヤーが言うには、GWの剱岳は大きな事故がなかったそうだ。
ただ、穂高側では事故があったらしい。
自分達が剱岳側の事故にならなくて本当に良かった。
■16:00 立山 着 グリーンパーク吉峰で温泉 帰路へ そして、また来よう。
※,山スキー,バックカントリー,に興味のある,山岳会,会員,募集中,です。