八ヶ岳 アイスクライミング (ジョウゴ沢・大同心大滝)
2019年1月5日(土) ~6日(日)
メンバー:L田中、新美、太田(記録)
タイム:
1日目:9:20 美濃戸山荘―11:20 赤岳鉱泉<テント設営等>―12:40赤岳鉱泉発―ジョ
2日目:7:10赤岳鉱泉―ジョウゴ沢F1で練習-8:45大同
最初は7人パーティーだったものの、インフルエンザの蔓延により、3人山行となった。
1日目:9:20に美濃戸山荘を出発。正月休みも後半のせいか、車はまばら。11:20に赤岳鉱泉に到着。積雪少なく、ここまでアイゼン・チェーンスパイク類は不用だった。新美さんは赤岳鉱泉で冬靴をレンタル。購入するとなると4万円~9万円近くする冬靴最新モデル各種が1日500円でためし履きできるのはとても魅力的。(ただし、26㎝~しかない。)アイゼンもいろいろな種類があったが、こちらはアイスキャンディ利用者のみレンタルできるそうだ。
テントを張り、ジョウゴ沢に向かう。F1は混んでいたので、右脇から歩いて巻く。F2では新美さんにスクリューの打ち方やアックステンションなどを講習。
その後、太田リードでF2を抜け、その次の小さな滝を新美さんリード。氷は薄い部分も多いが、氷結状態は悪くなく、硬い分割れやすかった。
最後はジョウゴ沢大滝を田中さんリードで新見・太田の順番でフォロー。大滝は足がかりが豊富で登りやすかった。全員が登り切ったら既に16:00過ぎで、大滝上部は風も強く、そそくさと懸垂。
急ぎ目で下山を続けるも、F2に差し掛かる頃には完全に暗くなり、ヘッドライト懸垂となった。テントに戻り、鍋&飲酒タイム。いろいろ話しているうちに、22時になり消灯。
2日目:5:30に起床。のんびり雑炊を作るが、食担・太田がスープの素の分量を間違えたため、えらく味が薄く、トッピングの鮭フレークに救われる。昨日は「購入するのに現実的な価格」のスカルパ・モンブランをレンタルしていた新美さんだったが、今日はお高いスポルティバのダイヤル式シューズを借りて、機能性の良さに朝からご満悦の様子。
まずはジョウゴ沢F1に向かい、新美さんのリード&ロープワーク練習。口でスクリューをくわえると唇が張りついてしまう可能性があること、抜け口が大概悪いので、スクリューを打ってから上がることなどを説明。
その後、大同心大滝に移動。既に4人パーティーが取り付いており、大分苦戦している。フォローの方が各駅停車で「もう俺、アイスだめだわ。パンプが回復しないわ。」と泣きが入っているのが聞こえてくる。若い男子が心折れているのに、私、トップアウトできるのか?
1時間程度待って、田中さんリード。ここの氷も硬く、大分強くアックスを打ち込んでいるが、さすがの体力でテンションをかけることもなく、上部を30分程度でトップアウト。
続いて新美さんのフォロー。核心部の垂直氷のところで、「これはいかん!どうしよう!」との声。ところどころ休憩を入れつつ、最後は「田中君、助けてぇ~」と悶絶しながらも、気合で粘り、抜けていくのが新美さんの凄いところだ。
さて私。とりあえずノーテン目標で、と思ったのは最初の5分だけで、硬い氷にアックスが決まらず、すぐにパンプしてしまい、ヌンチャクに近づくなりフィーフィーをかけて休んでしまった。垂直部分は足場も崩れやすく、心も身体も疲れてしまい、合計3回ほど休憩して抜けた。
田中先生は「アックステンションの誘惑に駆られたけれど、なんとか抜けられた」「上部は穴がけっこうあったので、引っ掛け系でいけた」との総評。私は、頭では「引っ掛けて(騙し騙し)登る」ことも必要と分かりながら、恐怖心からついつい打ち込もうとし、結果パンプしてしまう…。まだまだ練習が必要だ。
3人登ったら大分良い時間になったので、撤収。夕暮れに染まる空を見ながら下山し、J&Nでお風呂と美味しい洋食&プリンを堪能して帰宅した。