針ノ木岳雪上訓練 日程:2016年6月12日(日) メンバー:L田中・福井・川口・内田・太田・武田(記録) タイム:5:45扇沢~6:45大沢小屋~7:30雪渓開始~9:25針ノ木小屋(大休止30分)~11:10針ノ木岳~12:30針ノ木小屋(雪上訓練→下降開始)~16:45雪稜終了~17:00大沢小屋~18:00扇沢

 

土曜日バラバラとビックロックに集合。ゆっくり遊ぶだけ遊んで、残りのメンバーを19:00にピックアップ。自分が痛恨のミス。雪上訓練なのにピッケルを忘れた…。幸い福井さんのピックアップ時に気づき、お借りする。

川口さんの車は広くて快適。伊那SAで夕食をとり、安曇野の24時間スーパーで買い出し。道の駅にテントを張り宴会。内田さんの様子がおかしい。ちょっと体調が悪いよう。寒い寒いと言っているので、風邪かもしれない。太田さんが持参の薬を飲んでもらう。

 

 4:30起床。各々適当に朝食をとる。天候が不安だったが、降る様子はなくありがたい。運がよければ景色も楽しめるかと期待する。ところどころ咲いている花は優しいが、足を止める間もなく通過。先頭を行く内田さんの足は速い。

IMG_6478 

大沢小屋で小休止。福井さんの鹿島槍での武勇伝を拝聴する。福井さんの話は落語のよう。何度聞いてもおもしろい。

 13445409_720014448101559_5419138779902043888_n

雪渓に到着し、雪渓の歩き方を田中さんからレクチャーしてもらう。言われたことをせず、雑にするとすぐに滑る。変化のない景色を登るのはけっこう苦しい。内田さんもかなり具合が悪そうで、顔が土色になっている。だいぶ気分が悪いようだ。先頭を行く福井さんがどんどん遠くなる。…先行パーティも抜き去り、どれが福井さんかわからなくなる。

 IMG_6485

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

針ノ木小屋で大きく休憩。内田さんの体調不良の原因についてそれぞれ勝手に憶測する。食中毒、先週の二日酔い、風邪。…とにかく当初予定から変更して内田さんには一旦ここで休んでもらうことに決定。残りのメンバーで針ノ木岳頂上へ。その後戻って雪上訓練し、ピストンで下山。ギアやロープをデポし、出発。

13465977_547837662069687_1306952270766481349_n

小屋から針ノ木岳への入り方がちょっと違うと、親切な方がすぐにご指摘くださる。ありがたい。…でも、もう歩きだしちゃったので、そのまま進む。ここで田中さんが一言。「ヒトの助言を無視しても自分の決めた道を進む。それがアルピニズムだ。」

 

トラバース前に念のためアイゼンを装着。うっかりしたら奈落の底まで落ちていきそうでちょっと緊張する。途中で夏道に合流してもよかったが、せっかくなので雪壁を登ろうかという福井さんの後をついていって大丈夫かとちょっとヒヤヒヤ。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

みんなが到着し、景色をみながらまた休憩。すこしだけガスがかかっているものの、山峰は美しい。いろんなルートに思いをはせる。やっぱり福井さんの話はおもしろい。

13434805_613433148814954_8638304466988824864_n

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

山頂からの下りは早かったが、少し気分のよくなった内田さんは退屈だった様子。途中まで出迎えにきてくれる。小屋にもどってすぐに雪上訓練開始。

 

スタンディングアックスビレイの練習、滑落停止の練習。何度も繰り返す。滑落停止が苦手な太田さんが決死の覚悟で急斜面を滑るのをよそ眼に、体調不良だったはずの内田さんはいろんなシチュエーションをシミュレーションして滑落停止の練習。何度も滑って何度も登る。訓練のはずがやたら笑いが絶えず、楽しい。

13450801_719362354833435_5170232412181134813_nIMG_6514

一通り練習したので、田中・太田、福井・内田、川口・武田のペアで下降開始。途中途中で不安になるが、川口さんに都度教わりながら下る。理屈が理解できず、時間ばかりかかる。いつの間にか時間は過ぎていた。まだまだ雪渓の上部というところで16:00。どんどん肌寒くなる。

 

最後に福井さんと内田さんが競争。疲れてるはずなのに二人とも元気。大沢小屋で休憩。今回はグミが人気。日没前に下山。

途中上原の湯に寄って帰る。終電ぎりぎり。