雲母峰・稲森谷 日程:2017年2月11日(土) メンバー:L坂口・武田(記録)
タイム:4:00希望荘前トイレの駐車場~5:10湯の山温泉駅~9:30雲母峰I峰~10:00 791地点~10:30稲森谷分岐~14:30三交バス湯の山バス停~15:30駐車場
可能なら雲母から国見までという計画。当日藤内小屋での宴会と翌日アイスの計画が控えているので、早めの下山が必須。2:00長久手集合とする(武田が寝坊し、到着した坂口さんからの電話で飛び起きる。2:20頃出発)。
4:00希望荘の反対側にお手洗い前に駐車し、湯の山温泉駅に向かう。雲母峰の登山口はここから岳不動を右手にみたすぐのはずであるが、民家が点在する道路を歩く途中途中、本当にこの道であっているのか不安になる。ここでまさかのGPS使用。地図読みの勉強もせねばと大いに反省する。
登山口からしばらく歩くと、積雪量が予想以上だったことを思い知る。伐採された木々のうえに雪が降り積もり、道のようにみえる。夏道が全くわからない。ここでもGPSが大活躍するが、積雪量は徐々に増していく。東海自然歩道を横切るころには膝上くらいになっており、GPSが表すのは急な直登500m。自分が持参したワカンをはく間に坂口さんがツボ足で踏み跡をつけに先に歩き始める。急登のラッセルであるにも関わらず、坂口さんの進みが早く、追いつけなかった。テープをたどりながらルンゼをそのままつめる。途中しばらく先頭を歩かせてもらい、ときどき踏み抜く。たまにうわっと声がするので後ろを振り向くと坂口さんが自分よりも深く埋まっていた。体重差とワカンのせいだと思うことにする。
9:30雲母峰。ここまでで、大量の汗をかいている。風がふくと非常に寒い。休憩を早々に切り上げ、出発するも道が狭く不安になる。ときどき存在する赤テープを追っていくと、谷に入ってしまった。これは間違いのはず、と登り返しルートに復帰する。791の看板がでてくるころには10:00をすぎていた。ここで、当日の計画変更を考える。国見には到底届かないが、鎌ヶ岳にいくかどうかは、馬の背尾根に到着した時間で判断することを決める。
そこから歩き出してすぐに「稲森谷」への看板あり。途中から東海自然歩道に合流する谷だったため、時間短縮になりそうだということと、単純に楽しそうなルートだったため鎌ヶ岳はナシにして、谷に入る急な斜面を気持ちよくくだる。
しばらく下ると水の流れる沢にあたる。冬はほとんど水を飲まないため、1Lほどしか持参しなかったが、今日ここまでで水筒にいれた水がほとんどなくなっている。坂口さんは沢でそのまま水を飲み、自分も持ってきたボトルに沢の水をいれる。かなり乾いていたようで、何度も水をくんでは飲んだ。
ここからはへつり、沢の横断、高まき、ラッセルの連続。ルート取りが難しいため、坂口さんが終始前を歩く。時々小さい滝があり、少しだけ緊張する。ただ、坂口さんが慎重にルートをとってくれていると思うと不思議と怖くはない。安全だと思われるトラバースで先頭を変わるが、三歩に一歩は埋まる。埋まった足が抜けずそのたびに掘り出す。あまりにも時間がかかるので、すぐにまた交代。面目ないと思いながら後ろをついていく。これも練習せねばと課題がどんどん増えていく。
ようやく開けた場所につき、東海自然歩道と合流するところがみえてきた。ここからはずいぶん楽になるのではという期待はすぐにしぼむ。雪の深さはかわらないし、高まきを繰り返す。看板に表示される「あと〇〇m」の距離が縮まない。10分前に通過した地点であと800mと書いてあったはずなのに、表示される距離が変わらず、坂口さんは「もう東海自然歩道は一生歩かない」と宣言。沈まない地面が恋しい。アップダウンを繰り返し、三交湯の山のバス停を発見した時には心底嬉しかった。
バス停でしばらく休憩。正直蒼滝の駐車場をこえて駐車場にいくのはしんどい。バスで帰るひとたちがうらやましいが、仕方ない。いつもなら15分で裏道の登山口までいくところ、蒼滝茶屋でまさかの小休止。ふたりともしゃりばて気味だったようで、少し食べるとちょっとだけ回復する。この道もまた東海自然歩道。坂口さんの宣言は早くも破られた。裏道の登山口から車道をくだり、駐車場につくと時間はすでに15:30だった。ほぼ11時間行動。よいトレーニングだった。
(ここから希望荘でお風呂をつかい、ゲート前に駐車し藤内小屋へまた歩く。泥のように疲れ果てて19:00すぎに藤内小屋到着。翌日のアイス組と宴会スタート。)