笠ケ岳 広サコ尾根東北支稜
2019年4月21日(日)
メンバー:L田中、太田(記録)
タイム:5:15 登山指導センター -5:45 林道から穴毛谷へ、一ノ沢を詰める―6:50 東北支稜-10:00 広サコ尾根―11:50 2300m地点(引き返し)-13:30 広サコ尾根-14:45 一ノ沢-15:17 林道-16:05 駐車場
前夜、ガラガラの新穂高の登山者用駐車場にて車中泊。4時に起床し、登山届を出して出発。
5:45林道から穴毛谷に入るが、林道から堰堤への橋ギリギリまでデブリが来ており、堰堤は埋まっている。2年前のGWはデブリはこれほどはなく、堰堤のコンクリートでアイゼンを付けたのだが…。
しばらく休憩なしでデブリーランド(一ノ沢)を詰めるが、比較的新しいデブリの中にいるのは気持ちが悪い。
早めに東北支稜に上がることを提案し、6:50、傾斜が緩い場所を見つけて支稜に乗る。雪はそこそこしまっており、沈み込みはくるぶしくらい。しかし、東北支稜には雪崩とは別の不安要素が待っていた。
大きなツメと肉球を持つ「何か」に出くわすのは怖いが、どうしようもない。「出てこないでねー」と叫んでから進む。ところどころブッシュが出ていたり、雪が緩く、足場が崩れやすかったりで、やや緊張を強いられる部分もあったが、問題なく高度を上げていると、8:00、下山してくる2人パーティーと出会う。
彼らのトレースをありがたく使わせていただくが、気温が上がるにつれて雪が緩んで来、人が踏んでいないところを歩いたほうが楽だったりもする。
10:00広サコ尾根。午後から雨予報。今のところ曇りだが、雲が低くなり始めている。
とはいえ、この調子ならクリヤの頭に届きそうなので、進む。足場を固めながらの急登や、雪の切れ目にドボン、などを経て、11:30急な岩場にさしかかる。前回は巻いたが、今回は巻く方が雪が切れていて悪そうなので、ロープは出さずに慎重に直登。一部、トラロープがあった。
11:50 クリヤの頭まであと30分くらいかな、という場所(2300mくらい?)に着いたが、霧が出始めいよいよ天気が怪しい。気温も下がってきた。安全を取って、ここで下山することとする。まずは岩場を懸垂。
他はバックステップを交えて降りるが、午前中よりも更に雪がずぶずぶになり、足を取られる。田中さんも私も、何度も尻餅。
緩んだデブリの中を進み、林道に再び戻る。行は目指す沢が見えているので楽だが、帰りはデブリの筋が幾重にもなり視界が遮られるので、方向感覚が狂いやすく、また目標物も少ないので注意が必要と思った。
携帯の充電サービスも加わり、ますます登山者フレンドリーな「ひがくの湯」で汗を流し、車窓から満開の桜を楽しみ、とろろ飯の茶々へ。セットの天ぷらが今日たくさん目にした「フキノトウ」で、嬉しかった。