メンバー:多田(初級クラス 岳連指導員として参加)・粂野・濱田・武田・金原・新美(22日のみ)・内田(23日のみ)・福島(23日のみ)(記録)・近藤(23日のみ)
講習内容:セカンドの脱出・登り返し・ロープワーク・懸垂下降・自己確保・アンカーの構築・支点構築・セカンドの確保
当会の取り組みとして、システムの理解を深め、新しい登山技術習得のため、岳連確保技術講習会に参加する。
土曜日朝から上記講習内容について手順を学び、日曜日、各々グループに分かれて実践。
自分のグループは先ずセカンドの脱出から。メインロープでセカンドがセルフビレイの支点を構築する。今まで支点構築はスリングで行っていたので、メインロープでセットしたのは初めてだった。ギアが少ない時は有効だと思った。セルフビレイのロープは緩ませず、テンションがかかった時の衝撃を最小限にすることなど、分かっていても普段できていないことを再認識するいいチャンスだった。固定分散にするよりも流動分散にするほうがビレイで場所を変えた時に便利かもとか、こういった講習会ではいろいろなことが考えさせられる。
次に登り返し。登り返しに有効なフリクションを使ったり、ロールンロックなどの自分が持っている道具を使った登り返しの練習をする。
懸垂下降時のコブの通過は以前やったことがあったのに、すっかり忘れていて再度覚え直す。強固な支点構築や実践的な山でのシステムについてディスカッションをし、指導員の方々が丁寧に納得がいくまで質問に答えてくれた。。
自分のグループ担当の指導員の高木さんは面白い人で、マリーンスパイクヒッチやグレープバイン、バルトダンなど、便利で使える結びをたくさん知っており、それを我々に教えてくれる。基本動作を理解してこその応用だと思うが、実践の山で何かが起こった時、たくさんの選択肢があることは有用だ。
指導員の中山さんも言葉は少ないが、じっと人を見ていて、基本動作に大切なアドバイスを経験をまじえながら明確にしてくれた。日曜日の15時ギリギリまでシステムの確認と練習を行い、講習会終了後は猿投山に体力維持のため歩き(走り?)に行った。お腹いっぱいの一日であり、当会にとって実りある2日間だった。また、この講習会を終えてそれで終わりではなく、今日得た知識を繰り返し練習し、自分の使える技術にしていきたい。
今後も登るだけではなく、こういった講習会に会として積極的に参加し、安全への知識を高めていけたらと思う。