瑞牆山十一面左岩壁 錦秋カナトコルート(5.10a/5ピッチ)

日時:2015年5月24日(日)
メンバー:L馬場(記録)、有冨、田中

タイム:植樹祭駐車場(07:00)~錦秋カナトコルート取付き(08:25)-登攀開始(09:40)-登攀終了(12:45)-懸垂終了(14:15)-植樹祭駐車場下山(16:10) 天気:雲りのち晴れ

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↑登攀終了、カナトコ岩にて 梅雨間近の天気図ですね。

 最初は海金剛スーパーレインのシーズン最終を狙っていく予定でしたが、伊豆の予報は雨。
さすがにスーパーレインの中を登るのは嫌だということで、内陸で雨の心配がない瑞牆山へ転戦となりました。

 前夜に集合して塩川ダム泊&宴会、よく朝、植樹祭駐車場へ向かいました。
土曜日から登っている坂口、丹羽パーティのテントを見つけ、朝から同ルートへ誘うが振られてしまう。

07:00 植樹祭広場を発つと、新しい登山装備に身をかためた熟年夫婦に「どちらまで?」と声をかけられる。
 熟年夫婦は定番の登山道ではなく、裏側から百名山である瑞牆山に登りたいと山の渓谷の地図を見せながら嬉しそうに笑っていた。
 東屋を通り過ぎ、組手ボルダーの上から右上方向へ登りつめていくと十一面末端壁となる。
調和の幻想を通り過ぎて、少し登ると左上には大きな岩に小さな顔のあるモアイ岩がベルジュエールである。
 大きな岩の上に小さなケルンがあり、そこを左折するとケルンがいくつかあり、フィクスロープのある上が左岩壁となる。

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↑左側が左岩壁で右側が正面壁 私達の目指す、錦秋カナトコルートは取付きに顕著なフレークがありすぐに見つかった。

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08:25 錦秋カナトコルート取付き 着  テーピングをつけたり、まったりと準備をしていると、登山口で出会った熟年夫婦がこちらまで登ってきた。
チラチラ見える私達の姿を追ってきたのだろうか?ここからは山頂へはいけないと告げるとがっかりしていた。
クライマーの歩く踏み跡がたくさんあるとはいえ、山の渓谷の地図しか持たない登山者が道標のたっていない山道を歩くのは非常に危険である。

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09:40 登攀開始 1ピッチ目(5.7-5.6)有冨  フレークから粒石がザラザラで足が滑りそうなスラブ

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2ピッチ目(5.10a)田中  離陸のバランスが難しい。レイバックからのフェースとも言いがたいムーブで登る。

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3ピッチ目(歩き)有冨 かすかな踏み跡をみつけてワサワサとした樹林の中を登る。

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4ピッチ目(5.6-5.5)馬場  ガバをつかんで1段あがり、残置されたナッツのあるキレイなクラックを1段あがり、5.5の滑り台スラブを登る。

5ピッチ目(5.7-5.6)田中 チムニーからトンネルをぬけて、カナトコ岩のスラブ 7

トンネルの一番広いところがヘルメット1つがギリギリ通る幅である。
リードの田中が時間かかっているなー?どうしたんだろうと思っていたのだが、自分が抜ける番になって納得した。

ザックつきギアラックが通らないのでフォローの有冨に渡し、チムニー内で180度体を回転させ、頭をゴツゴルさせて、なんとかヘルメットの通る隙間をみつけ、頭と肩が抜けられた。
  胸もつかえて出られないと言いたいところだが、今度は腰が挟まった。
身動きできない状態でハーネスのギアを取り、上部の木にかける。
身軽になって足で押し出そうともがくが、足を曲げているとやはり骨盤が通らない。

しかたないので腕立てだけで身体を持ち上げる。

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↑もがく馬場の足 ここは私のガタイだけでギリギリだったので、このルートを通るときは要注意です。

他にも迂回ができるようです。

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 ↑バンザイしても落ちない 有冨と大笑いしながら楽しく登っているとカナトコ岩のてっぺんでガタガタと風に巻かれて震えている田中の姿がみえた。

最後はサクっと登って、田中に上着をかけてあげ、有冨も登って終了となる。 10

12:45 登攀終了 空は重みを増してきたが気圧の谷の風がさってもう雨の心配はないのかなと感じた。
終了点にあるリングボルト2つとスリング、古いカラビナが若干不安だったが、懸垂を始める。

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懸垂1ピッチ目:リングボルト2つとスリング、古いカラビナでカナトコ岩下部まで下りる。
懸垂2ピッチ目:カナトコルート右ルートの終了点よりボルトと古いカラビナで樹林帯まで下りる。
懸垂3ピッチ目:あまりしっかりしていない立ち木と古いスリングとカラビナで下りる。
懸垂4ピッチ目:大きな立ち木と古いスリングとカラビナが悪かったので有冨のカラビナを提供して終了点まで下りる。

それぞれの終了点はペツルやリングボルトがあるが、懸垂点はトポの正規ルートではないせいか、古いスリングとビナが立ち木についているので、捨てビナやスリングを持参したほうがよい 14:15 懸垂終了して、行動食をとりゆっくり休憩する。
その後、正面壁のベルジュエールや微笑み返しルートを見たり、登っている調和の幻想をみたりしながら下山した。

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植樹祭広場はつつじが満開で登山道まで芳香がただよう。
帰りにみずがき蕎麦も満喫して帰名する。
海金剛とお魚の舌鼓は秋に延期となった。