【日程】2016/10/9(日)~10(月) メンバー:L丹羽ま・岩津・武田(記録)
【タイム】10/9(日):広河原(9:10)-二股(11:00)-バットレス沢(12:50)-bガリー(14:10)-横断バンド幕営地(17:00)-就寝(19:30) 10/10(月)起床(5:00)-登攀開始(6:30)-第四尾根取りつき(8:10)-3ピッチ目(9:40)-マッチ箱(10:50)-城砦ハング(12:50)-登攀終了(14:05)-北岳山頂(14:30)-肩の小屋(15:10)-白根御池小屋(16:40)-広河原(18:10)-夜叉神峠(21:40)
山の道具を持って出社、終業30分前にはそわそわし始める。定時きっかりに退社して関ケ原で集合。
00:00浜松のPAで小休止のつもりが、丹羽まさんの調子が悪い。そのまましばらく休む。顔色が悪くて、とても心配。岩津さんと自分もしばらく仮眠。一時間して出発。
4:00芦安。駐車場の場所がわからなかったり、うろうろしたりでようやく到着。タクシー乗り場には早出のクライマー方。こっちは始発のバスはあきらめてしっかり仮眠をとれる7:55のバスを使うことに決定。
8:55広河原。雨がざぁざぁ。9:10出発。昼から雨があがる予報だったが、歩き始めて30分もしないうちに太陽がみえはじめる。
去年、白根三山を縦走したときと同じルート。ここで休んだな、ここはしんどかったなと思い出す。
11:00二股。丹羽まさんの体調がもどらない。しばらく休憩。もともと、第四尾根の取りつき近くまで行ってビバークの予定だったので、様子をみながらゆるゆる歩いてみて、ダメならみんなで下山することに決める。
12:50バットレス沢。ビスケットを食べて、丹羽まさん復活。B沢を詰めていく。もっと顕著な踏み跡があるかと思っていたが、ちょっと悩みながら歩く。
14:10ようやくbガリー大滝取りつき。岩津さんリード。当日の雨で湿っぽく、滑りやすい。途中の棚のハイマツが支点。右のほうに回りこみ、階段状に斜面を登る。岩津さんがトラバースぎみに進んだところが怖くてできず、岩壁をそのまま直登。ここも支点はハイマツ。ロープをつないだまま、左に左に歩く。ハイマツをかき分けて、ちょっと崩れる岩を登り、沢を超える。富士山がきれいに見えて感激。
17:00緩傾斜帯着。横断バンドの途中にツェルトを張る。女三人とはいえ、やっぱり狭い。丹羽まさんが準備してくれた夕飯をゆっくりとる。19:30就寝。シュラフカバーと薄いマットだけだったので寒くて何度も起きた。くっついてるとこだけあったかかった。
5:00起床。富士山がきれいな最高のご来光。6:20撤収終了し、出発。
6:30登攀開始。丹羽まさんリード。
1ピッチ目はわかりやすい。2ピッチ目、ハーケンがあちこちにあり、ルートがわかりにくい。左をみるとトラバースしたところにひとつ。上をみるとふたつ。右から回り込んだが、たぶん直上するのが正しいんだろうなと後で思う。そのまま進むといきなり第四尾根の取りつき。あんまり唐突で、これが取りつきだとは思わなかった。
8:10クラック(V-)からスラブ(III)→フェース(III)武田
思っていたよりも短いクラック。右手足でジャミングと左は壁を使って楽しく登れる。そのあとは階段のように登りやすい。その後もハーケンたくさんな階段。コンテで行けばもっと時間短縮できたと後からご指摘いただく。どこで切ればいいかわからず、支点があったところで一旦終了。
9:40白い岩のクラック(III)・フェース(III)・垂壁からリッジ(V~III)岩津
垂壁は、ハーケンベタ打ち。岩津さんは直上。右側にガバがあると聞いていたので探すとみつかる。右からちょっと回り込んだが、直上したほうが、きっと爽快なんだろうなと思った。
10:50マッチ箱から懸垂(トラバース気味に懸垂するのはやっぱり苦手)
11:30フェース(IV)・トラバース(III)・城砦ハング 丹羽ま
後ろから男の人たちの声。なんか喧嘩してるみたいな声。高度感はあるものの、フェースもトラバースもホールドやスタンスがしっかりしていて楽しい。城砦ハングでスタック。丹羽まさん、岩津さんが先に行く。時間がかかりすぎると申し訳ないので、後からきた男性2人組パーティに先にいってもらう。よくよく聞くと、仲良しのおふたりだった。その後、たったひとり残された寂しさと緊張感からか、あまりもたもたせずに登った。
14:30北岳山頂
この時点で、最終バス逃すの決定。せめてタクシーで…と一生懸命歩く。白根御池小屋で、さっきの男性2人組に会う。小屋の方々がとても親切で、タクシーに乗れるようにいろいろアドバイスくださるのがありがたかった。タクシー会社の交渉は決裂。…仕方ないです。がんばって帰りましょうと、お別れ。
18:10広河原
やっぱり、タクシーを呼べる時間にも間に合わず。芦安までの5時間歩行を覚悟してぐったりいたところで、「夜叉神までならタクシー呼べるんじゃない?」と電話で神の声。さっきの男性2人組と再会したので、ご一緒することにする。そのうえ、広河原のスタッフのお父さんが、「自販機くらいは使えるように」と鍵をわざわざあけてくれる。あったかい缶コーヒーがおいしかった。
21:40夜叉神峠
アスファルトの道を歩くのに飽きて走ったり、歌ったり。トンネルが怖くてびくびくしながら3時間歩く。予約の時間にちょっと遅れそうだったので、焦って電話するがまだ出ていないということで安心。
あとで聞くと、3時間でほんとに降りてくるひとはあまりいないということ。20分ほど待ち、5人でタクシーに乗る。本気で怖かったので(トンネルとお化けが)、男の方がご一緒してくださってありがたかった。2:00頃にルーム着。そのままルームに泊まり、仕事に向かった。