日程:10月8日(日)~9日(月)

メンバー:L丹羽だ、福島

タイム: 1日目 広河原06:15~二俣07:50~第五支稜取付09:15~下部フランケ取付

         10:30~四尾根合流14:00~主稜線17:30~八本歯コル18:10

     2日目 八本歯コル04:20~広河原08:00

DSCF1832

前日15時に名古屋を出発。芦安に19時半くらいに到着。軽装でビバークを前提に計画を立てたので車中泊はしっかり取りたかったので20時過ぎに就寝。早すぎてなかなか寝付けなかった。ウェアで最後までフリースを持っていく事で悩んだが置いて行くことにした。

 

10月8日 3時50分に起床し、早々とバスの列に並ぶ。遅いと立ってバスに乗ることになるが、だいぶ早く並んだ為、余裕で座れた。

 6時15分にバスが到着すると同時に広河原を出発。ゆっくり二俣に向けて出発。途中、二俣の少し手前、沢に橋が架かっている箇所とバットレス沢とで休みを入れ下部岩壁へと進む。

DSCF1828

大樺沢が最上部で二俣に分かれるところで右俣に入ると第五支稜に至るかと思っていたが、行きすぎていたようで右側の小さな尾根筋へトラバース気味に適当に歩いて行く。

DSCF1830

踏み跡もあるので間違えてはいないようだが、二俣からバットレス沢を過ぎて最初の水が流れて来る沢を過ぎてすぐの踏み跡がスッキリしていて正解の様な気がする。

DSCF1831

この日は3連休の真ん中の日ということもあり、既に第五支稜には何パーティか取付いているようだったが、我々のタイミングとバッティングするパーティは居なかった。

 Dガリー側から回り込んで染み出しで、いやらしいトラバースバンドの手前からロープを出す。1ピッチ10m(福島リード)くらいでリッジに回り込み、そこからツルベ2ピッチで第五支稜を終える。ここは鼻歌である。

DSCF1839

少し安定したテラスだったが、横断バンドは一段上で、コンテで進むが、福島が一手だけ不安を感じる箇所があり簡易確保する。福島はこういうところが安定してくると、もっといいだろう。

DSCF1837

 下部フランケはDガリーから右に目をやると終了点の捨て縄が見える凹角へと向かうのが1ピッチ目のようだ。横断バンドを少し右に寄ったところから離陸。

 

下部フランケ

1ピッチ目 Ⅴ+ 丹羽 出だしが小ハング、リス沿いにハーケンがベタ打ちのスラブを登り、バンドを右へトラバース。バンド2個手前のハーケンは掴みました、踏みました。フリクションが悪いので怖い。20m

DSCF1846

2ピッチ目 Ⅳ  福島 凹角を少し上がって、被ってきたところを左のスラブから越える。支点が少なかった。15m

DSCF1848DSCF1849

3ピッチ目 Ⅳ+ 丹羽 傾斜のないV字凹角で、左壁のカンテにカバがたくさんあった。快適。20m

DSCF1850

4ピッチ目 Ⅳ+ 福島 凹角からハングを左へ越えるホールドがボロボロ。トポには40mと載っているが、20m程度で切った。

DSCF1853DSCF1854

5ピッチ目 Ⅳ  丹羽 右上にも左上にも終了点が見え、その間がバンドのように見えたので、なんとなくより簡単に見えた右のラインから上がるが、見た目以上にいやらしい。バンドのように見えた場所は上がってみるとトラバース不可能で、ランナーの取り方も間違えてしまったので15m程度で切る。

DSCF1860

6ピッチ目 Ⅳ  丹羽 後から調べたらピラミッドフェース最終ピッチのようだった。最後右に回り込むと登山道のような第四尾根に出てしまった。30m

DSCF1863

7ピッチ目 Ⅲ コンテ 登山道のようだったので三角形のフェースまでコンテで進む。

8ピッチ目 Ⅳ  福島 5mの垂壁を福島は右から回り込む。丹羽は正面から行ってみたがクラックガバが気持ち良い。

9ピッチ目    懸垂 前のパーティを抜く。ここから見あげる城塞ハングまでとんでもない人の数で驚く。

10ピッチ目 Ⅲ 同時登攀 途中までフリーソロで進むが、福島に不安を感じた為、同時登攀に切り替える。ここで3~4パーティを追い越す。

11ピッチ目 Ⅲ 丹羽 先行パーティでバックロープを引いて登る5人組パーティがルートを占拠しており大渋滞。30分程度は待ったか。城塞ハング下まで。特に難しいところがなかったので、ランナーを取らなかったら福島に怒られた。

12ピッチ目 Ⅳ+ 福島 フィナーレは福島に飾って頂いた。左壁のガバを使えとアドバイス。後で聞いたが、二人のガバの認識が違っており、カチしか見つからなかったと怒られた。

 

DSCF1871DSCF1873

登攀終了後、ギアを整理しそそくさと稜線へ登る。少しずつうす暗くなり、肌寒くなってきた。17時20分頃、ちょうど陽が沈もうとしていたところ稜線へと上がる。雲海で非常にいい景色だったが、見とれている場合ではない。秋の日は釣瓶落としなので八本歯方面へと下山開始。

DSCF1874

まもなく八本歯コルに着く頃には完全に暗くなる手前だった。途中、小屋関係者と何人かすれ違った。どうやら死亡事故が発生していたようで、ご遺体を八本歯のコルまで降ろしたらしい。そういえばこの日は昼ごろから、いやに騒々しく一度ヘリが飛来してきたことを思い出す。ちょうどその時間がガスっていたのでピックアップできなかったのだろう。我々はコルと一つピークを挟んだところでツエルトを張った。

この日は流星群が見えると聞いたが、見あげるとバットレス第四尾根にまたたくヘッドライトがいくつも輝いており美しい。ご苦労さまとエールを送り、少ない水で作った固めの雑炊を腹にかきこみ就寝。丹羽は激薄銀マットにボロボロシュラフカバーで寒かったのでザイルを腰の辺りに敷いた。福島は何センチもある分厚いエアマットにフード付きのダウン、エマージェンシーシートにシュラフカバーと快適そうだった。10月にしては比較的暖かい夜だったが、それでも夜中はグッと冷えたので、メタでお茶を沸かし寝なおした。

 

10月9日 3時30分頃に起床。もう寒くて寝ていられないから歩いた方がマシと言った感じであった。大樺沢登山道でバットレスが良く見えるところで夜が明け、朝日がバットレスを照らし美しい。その景色を眺めながら白根御池山荘経由で8時に広河原へ下山した。

 

 

下山連絡先に、時間も早いし帰りに恵那・笠置でボルダーをして帰ることを告げる。たしかレンタルマットとかやっているはずだと当てにしていったが、12時過ぎに到着すると既になかった。トポもなかったので時計塔岩に向かうと既にたくさんの人が周りにおり、マットもお借りする事ができた。

丹羽はこないだ『時計 4級』は登っているので、福島さんに登り方をレクチャーしながらすぐ右側にある『トヨタッコ 4級』を何度かトライ。他の人のトライをみているうちにムーブを解決し落とすことができ、1時間程度で切り上げて帰路についた。福島さんは全然登れなかったが、少しコツを掴んだような感じであり、ボルダーも楽しかったようだった。