針ノ木岳~スバリ岳(雪上訓練)

2019年6月1日(土)~2日(日)

メンバー:L田中、太田(記録)

タイム:1日目 7:15 登山口-8:25 大沢小屋 <10分休憩>8:35-11:50針ノ木峠<テント設営>12:35-13:40針ノ木岳<10分休憩>13:50-14:40スバリ岳<15分休憩>14:55-16:25針ノ木峠
    2日目:8:00~10:30 雪上訓練、11:00針ノ木峠-12:00大沢小屋ー12:35登山口

前日21:00に春日井発、道の駅松川で車中泊。

6:00頃起床し、扇沢へ。無料駐車場はシーズンオフなので空いている。準備して7:00駐車場発。トイレに立寄った扇沢総合案内センターに「慎太郎祭」のポスターが貼ってあり、明日が開山祭だと気が付く。9:30針ノ木雪渓集合と書いてあるが、どんなイベントがあるのだろう。

慎太郎祭?

登山口前には、百瀬慎太郎の歌碑(?)が新設

昨年、針ノ木峠に熊が出たと聞いたので、鈴を鳴らしながら大沢小屋までの道を行く。例年より数週間早く来たせいか、いつもより花が少ない。途中、猿が出てきて驚くが、人慣れしていて逃げもしなかった。

猿に出会う

1時間ほどで大沢小屋。少し休憩していると、段ボールを背負った小屋主さんが「雪がだいぶ溶けたな~」と言いながら登って来、小屋開けを始められた。小屋を過ぎるとほどなく雪渓。例年より雪が多く、スプーンカットにもまだなっていない。

まだ春山の雪のコンディション

ここから夏のレーニア登山に向けて、コンテで歩き、3時間ほどで針ノ木峠に到着。アイゼンは使わなかった。雷鳥が餌をついばんでいる小屋横にテントを設営。

小屋周りは雪が解けていた

お昼を食べて、針ノ木岳へ。例年より雪が多いせいか、トラバースもあまり怖く感じない。

トラバース中

1時間弱で針ノ木岳に到着。ここまでもアイゼンの出番はなし。

剱に向かって黙祷。

黒部ダムと立山剱

まだ時間があるので、そのままスバリ岳へ。始終夏道だが、針ノ木岳からの下りが浮石多く、少し悪かった。

結構ガレていて悪い

スバリ岳から赤沢岳・ビョウブ尾根を観察。冬場にビョウブ尾根からアプローチして、赤沢岳の岩場を登るのが今アツイらしい。

赤沢岳は本当に赤い

帰りは稜線に上がらずにトラバースするが、雪面の途中に出て来たハイマツ帯の藪漕ぎに苦戦。雪面まで下って、ハイマツを回避してから登り返したほうが早いとも思ったが、それをやったら負けな気がして、かき分け続けた。

ハイマツ漕ぎ

テントにもどり、フリーズドライのビーフシチューを食べて就寝するも、風が強く、テントが揺れて私はなかなか熟睡できず、スマホで映画を観て過ごした。

4時過ぎ、テントの周りで雷鳥が遊んでいる音で目覚める。かわいらしい姿を想像しながら二度寝し、6時前に起床。ゆっくりお茶を飲み、朝食をとる。外に出ると富士山が綺麗だった。

富士山が綺麗

テントを撤収し、滑落停止、スタンディングアックスビレイ、3分の1、5分の1システムなどを練習。パートナーがクレバスに落ちたことを想定して練習するが、なかなかうまく行かず、何度も思考錯誤。10時を過ぎ、だいぶ疲れてきたころ、慎太郎祭の先発隊が針ノ木峠に到着したので、訓練を切り上げ下山。

下山途中、100人くらいの登山隊に出会った。慎太郎祭に参加した人のうち、希望者が針ノ木峠まで行くとのことだ。ところどころにトイレ用簡易テントも設置されており、一気に観光地っぽくなる。

開山祭は神事が行われ、希望者はその後登山

大沢小屋まで戻ると、いつも通っている登山道とは違う方向、右折方向に「慎太郎祭 下山路」の看板が出ている。試しにたどってみると、とても平坦な川沿いの道で、簡単に登山口まで降りることができた。これは新発見。

至極歩きやすい

次回、近道したい時のために、以下メモ。(登りの場合の順番)

登山口から登り始め1回目の車道との出会い

レリーフが埋め込まれている石垣左の登山道を行き、

二度目に車道と合流したら、目の前の登山道には入らずに車道を左に歩く

と、すぐ左手に砂利道がでてくるのでこれを入る。あとは明瞭。

唯一の懸念点は小屋に近いこの橋。常設なのだろうか・・・

黒部観光ホテルで温泉に入り、カモシカスポーツに寄って帰名した。