能郷白山

日程:1月26日(土)~27日(日)
メンバー:L丹羽ダ 近藤
タイム: 1日目 能郷集落08:00~10:20登山口~1300m地点幕営13:40
 2日目 幕営地06:20~07:50前山08:10~08:40幕営地~11;00登山口~13:10能郷集落

1日目 当日発、能郷集落はほとんど雪がなかった。これ以上車を走らせると林道になるというところまで進み、路肩に駐車する。あまり奥まで入ると、雪が深くなるので注意が必要だ。歩き出してしばらくすると、路肩にもう一台車が停まっていた。誰もいなかったので、既に歩き始めているようで、薄っすらと足跡が登山口の方向に延びていた。
1時間程度林道を歩くと少しずつ雪が深くなってきた。先行者はこの辺りからスノーシューを装着しているようで、我々もワカンをつけて進む。左岸に渡る橋を越えてしばらく行くと単独行の先行者に追いついた。我々よりも30分早く出発していたようだった。聞くと体力トレーニングで登山口まで歩きにきたとのこと。なんともありがたいお方なのだとお礼を言ってラッセルを交代した。この辺りまで来ると、そこそこ雪が深くて傾斜のないラッセルは大変だった。

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林道を離れ渡渉をし、尾根に上がる登山道を進むと単独行の方はそこそこ登ったところで帰られた。交代で終始ラッセルに励む。雪がどんどんと深くなり腰程度をこなしながら、1300m付近の尾根上の安定した箇所に出た。何年か前と同じ場所だ。14時前だったが、目的としていた前山までは相当あることが予想されていることから届きそうもないので、ここで幕営することにしたが、準備してきたテントが本体と同じテントの本体であった。誰か同じ引き出しに間違えて返したのだろうか。確認しなかったこちらも悪いが困ったものだ。
しかし外張りがないテントは非常に不便だ。開け閉めする度にテントに雪が入ってくるので、雪作りの時に相当面倒。トイレも大変。改めて外張りの大切さを認識した。そのおかげか、なんだか衣類を含め全身が濡れた状態になり、久しぶりに夜寝れなかった。軽量化を無視した晩飯のおでんで酒を飲み、19時に就寝したが、22時に目が覚めてツエルトを寝袋の中に入れて、ようやくかろうじて寝れる状況になった。

2日目 寒かったのもあって4時半に起床、シュラフの上は雪がうっすらと霜が降りていた。テントの中がびっしょりの状態で非常に不快な環境だ。朝は久しぶりに納豆ラーメンを作ったが、後で非常に喉が渇く。昨日よりは天候の良いように感じたが、夜は強風が吹き荒れていた。まだ冬型が残っているようで、この日は昼過ぎから回復してくる予想だ。10時半をリミットにテントを出発する。前山まで風雪の中を進む。ラッセルが厳しく、また思っているよりも前山まで遠い。

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やっとの思いで到着した前山は非常に広い山頂で、灌木もあまりなく、ホワイトアウトしていた。これから進む能郷白山への尾根は比較的起伏がない箇所が続き、一旦高度を下げてから最後急登が待っている。

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また更に風雪が厳しくなり雪も重くなっている中、2人での平坦ラッセルでは届かないだろうと(突っ込んだことはいいが、トレースがなくなっている)判断して前山を少し過ぎたところで撤退することにした。天候が悪いラッセルの能郷白山は判断が難しい。

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時々ホワイトアウトが弱まってチラッと見える山の景色はきれいだった。案の定消えかかっていたトレースを、目を凝らしながら歩いて幕営地に戻り、完全に消えた前日のトレースを追って登山口まで下山。林道歩きをダラダラ歩くだけだと思っていたが、ここもまた、前日のトレースが消えており、ガッカリしながら1時間程度は膝ラッセルをすることになった。また途中で川の対岸に子熊がいたのに驚きつつ下山した。