1986年  ヨーロッパ・アルプス

高橋 優

期  間:1986年7月12日ー8月24日
メンバー:L.高橋 優、竹森洋冶、嶌村直樹

7月12日ー14日:名古屋~シャモニ
7月15日:シャモニ滞在

モン・ブラン(4,807m)

7月16日:シャモニ(7.00)~グーテ小屋(12.00)~バロ小屋(15.30~17.30)~モン・ブラン山頂(19.00)~バロ小屋(19.45)泊
7月17日:バロ小屋(6.30)~
セギューユ駅(10.30)~シャモニ。
バロ小屋から山頂往復、バロ小屋泊。小屋からはボソン氷河下降とし、コンテニュアス3時間でスギューユ駅着。

グレポン(3,482m)

7月20日:シャモニ(5.30)~取付(10.00)~コル(13.00)~グレポン山頂(19.00):懸垂下降終了点(22.15)~設営具デポ地点(21日、2.00)
7月21日設営地:(8時)~シャモニ(11時)。クーロアール手前の水場に設営具をデポし、クーロアールを登りコルへ、楔などを支点にしての腕力登攀で19時に山頂に立った。下山ルートを間違え、懸垂下降10ピッチで雪渓に降り、真っ暗の中、デポ地が分からず、結局午前2時になった。

シャモニ針峰群縦走

7月24日:ミディ駅頂上へ移動
7月25日:ミディ駅雪洞(4.45)~ブラン針峰頂上3,673m(8.00)~カイマン頂上(15.00)~カイマンのコル(18.30)
ルートファイディングが難しく時間がかかる。特に懸垂下降の支点は、その先のルートと合わせて下降回数を決める。カイマンのコルで菰野山岳会の2人パーティーと共に設営となる。

7月26日:カイマンのコル(5.00)~フーのコル(10.50)~フー針峰頂上3,501m(14.00)~ブレチエールのギャップ(17.00)~セギューユ駅(20.00)、フーのコルにて懸垂下降で降り過ぎ、菰野山岳会に抜かれる。ミディ頂上を今日出発したパーティーまで通過して行くので、我々の勉強不足が悔やまれる。セギュウーユ駅近くのレイクサイドで設営した。

コスミックバットレス~ミディ南壁

7月29日:シャモニキャンプ場(8.00)~コスミックバットレス取付(10.00)~終了~ミディ南稜下設営地(18.00)
7月30日:ミディ南壁取付(8.00)~終了(15.30)=シャモニキャンプ場。両ルート共4級程度の岩場だった。

ドリュ~モアヌ~グランドジョラス メンバー:L.高橋、竹森

8月2日:シャルプア小屋まで移動
8月3日:シャルプア小屋(6.00)~肩
(9.30)~プチ・ドリュ(14.30)~グラン・ドリュ3,754m(16.15)~シャルプア小屋(21.30)。一般ルートを登る。肩から上部は踏み跡も多数ありルートに迷い時間がかかった。
8月4日:移動日、シャルプア小屋(9.15)~メール・ド・グラス氷河(10.30)~クーベルクル小屋登り口(12.00)~設営地(17.00)

プチ・ドリュ~グラン・ドリュ ルート図

 

モアヌ針峰南稜:8月5日設営地(9.00)~モアヌ頂上(14.30)~設営地(17.00)

グランドジョラス(ウオーカー稜)8月5日:設営地(7.15)~ウオーカ稜取付(11.00)~レビファクラック終了点(敗退、17.00)~取付下降(19.00)~クーベルクル小屋登り口氷河設営地(21.00)、8月7日:設営地(7.00)~モンタンベール(9.00)、取付には多数のパーティがいて前が詰まってたのでレビュファクラックへ廻りこむが落石が多く、苦労する。雪も氷も無く最高の条件だったが荷物が重く、非常に遅いので、クラックを終了した地点で敗退を決める。落石の多い下山からクーベルクル小屋登り口の氷河にて設営した。

ダン・デュ・ジェアン(4,013m) メンバーL.高橋、竹森

8月13日:シャモニ(8.00)~エルブロネル駅(11.00)~ダン・デュ・ジュアン取付(12.30)~頂上(15.00)~取付(17.00)~エルブロネル駅(11.45)~アントレープ駅(20.30) ミディ駅で土井会員と別れ、ダン・デュ・ジュアンに向かう。グレードは3級程度で、相撲のマワシのように太いフィックスロープが張られている。登山終了後はイタリア側へロープウエーで下った。

マッターホルン(4,478m) メンバー L.高橋、竹森

8月15日:ヘルンリ小屋まで移動、8月16日:ヘルンリ小屋(7.00))~頂上(11.00)~ヘルンリ小屋(14.00)~ツエルマット(16.30)

[会報100号(2009年4月)より]