メンバー：Ｌ福島(記録)・内田

タイム：〈14日〉広河原(11：00)・・・白根御池小屋(13：30)(幕営し17：30就寝)

〈15日〉白根御池小屋(2：30)・・・ピラミッドフェース取り付き(5：30～6：30)・・・登攀終了(10:30 )・・・第5支稜取り付き(12：30)・・・白根御池小屋(13：15～14：10)・・・広河原(15：30)

7月に広島在住の当会前現役代表とピラミッドフェース登攀に出かけるが、雨で下部核心直下で無念の敗退。あまりに無念だったため、内田に頼み込み今回リベンジ。内田が夜勤明けだったため、1日目はベースの白根御池まで。芦安駐車場は大混雑で、車は駐車場からかなり離れた草むらに誘導される。11時、広河原に到着。13時半、大混雑の白根御池でどうにか内田が場所を確保しテント設営。明日の登攀準備をしていたら白根御池小屋から登山者の捻挫の処置を依頼されたため、テーピング処置をする。白根御池小屋は登山者にいつも気を配り、とても気持ちのいい小屋だ。その後、内田が担いできた貴重な生卵でトロトロの美味い親子丼を食べ、早々に就寝。

2日目、2時半出発。バットレス沢から詰めるが、どんどん右にそれていくため不安になり一度戻り時間ロスするが、結局そのルートが正解だった。Bガリー大滝から朝日が昇り始めるのを見ながらコンテで2ピッチ登る。その後草付きを登って横断バンドに出てトラバース。崩壊したハングの上に出る。計画時は早く登攀出来たら４尾根から頂上に抜けるつもりだったが、４尾根に向かう渋滞を見てピラミッドフェース登攀後はそのまま懸垂で第5尾根支稜から下りる事とした。ピラミッドフェースはすでに2パーティ取り付いており、30分ほど待って登攀開始。

1ピッチ目：福島（V）25m

逆層のフェースを少し登ってクラックへ。カムは1番と抜け口で0.75を使った。足の置き場所に少し迷うところがあった。上のバンドに出ると前のパーティ待ちで30分以上。

2ピッチ目：内田（Ⅳ＋）50m

ツルツルの逆層の岩の出だしが難しい。濡れていたら悲惨だろう。木から左へトラバースし、トポで切るところをそのままロープを伸ばす。我々は60mロープだったので余裕があったが、50mでも2ピッチギリギリで繋げる。その後、また待ち時間30分以上。待ち時間の間、富士山を見る。今日は前回と違い綺麗に見える。

3ピッチ目：内田（Ⅴ）30m

順番だと自分のリード。でも、下部核心をやらせてもらったため迷う。今回は下部と上部、2人で1ピッチずつやろうと思っていた。登るラインを見れば自分好みのフェースだった。先週の劔の核心ピッチでは立っている壁に情けなくもヒヨったが、今回は楽しそうでやってみたかった。だが、ここはやはり予定通り内田に譲る。いい所に支点もあり、よく見れば小さくても乗れる足もある。快適。

あとは長蛇の4尾根に合流するだけなので、そこから懸垂で第5支稜から白根御池に戻る。急ぎテントを撤収し、乗り合いタクシーで芦安まで。タクシーだったので、遠い駐車場まで送ってくれてラッキーだった。

今回、3連休で北岳は激混み。その中に以前お世話になった県連のコーチ陣や、山岳医療関係者、同じ職場の技師さんの奥さん、以前うちにいた松崎君と現在進行形で知り合いの可愛らしい女子にも遭遇。山ってすごい。

バットレスでは4尾根からバラバラ降ってくる岩、下部フランケから第5支稜に落ちていくデカイ落石。自分達も落とさないように細心の注意をはらったが、ロープが触れて細かいのを落とした。懸垂も岩を落とさないように場所によってロープを肩にまとめて繰り出しながら下降する。先週の静かなチンネ左稜線とは裏腹に渋滞で待ちだらけの山行だったが、学ぶべき事も多々あった。今後もトレーニングや勉強をしながら謙虚な姿勢で登っていきたい。

 

投稿タグ