1966~1967年  ニュージーランド・アルプス

期  間:11月13日~3月4日
メンバー:吉見善次、鈴木紘、中世古直子、木村博、平栗延子、×高橋達雄、
     太田徳明、森川勝巳

 合宿を海外で!のムードの中、ニュージーランド(NZ)の計画は、先輩の指導で岳連行事となり、隣県も含めて声を掛けた結果、補強として岐阜登高会の高橋氏、白馬登高会の太田氏、県内から山の会の森川氏の8名のメンバーとなった。

11月13日 見送りの岳連関係者や友人と五色のテープに送られ神戸を出港する。
     東京の女子隊、新貝勲さん率いる福岡登高会のパーティーも一緒だった。
12月5日 23日間の船旅でオーストラリアのシドニーに上陸、夕刻、NZ.クライルトチャーチへフライト。
      深夜、到着する。
     別送した隊荷が予定より大巾に遅れ、ようやく12月21日、登山基地のハーミテージに到着。
     さっそく翌日から活動を開始した

タスマン氷河上流部の山々
12月23日 ミナレッツ3066m 登頂 吉見、中世古、平栗、×高橋達
26日 エリー・デ・ビューモント3109m 登頂、平栗×高橋達、
   グリーン2791m 途中まで 吉見、中世古

タスマン氷河上流部の山々
 左:エリー・デ・ビューモント

パイオニア、フォクス氷河周辺
12月24日 ハイディンガー3018m 登頂、鈴木紘、太田
     グレッシャピーク2990m~ダグラスピーク3032m 登頂 木村×森川
26日 スペンサー2750m 登頂、鈴木紘×太田
   リンデンフィールド3201m 登頂 木村×森川

ハイディンガー

ダグラス、左奥にクックが見える

リンデンフィールド、トレースがはっきり。左奥の稜線はタスマン

クック周辺の山
1月1日 クック3763m 登頂 吉見×高橋達
2日 クック登頂、中世古×森川、日本女性初登頂
   ザブリゲン・リッジから、木村×太田
3日 クック登頂 吉見、鈴木紘、平栗。全員登頂を果たす
4日 タスマン3498m 登頂、シルバーホーンから、森川、太田
10日 Mt.タスマン登頂、サイム・リッジから、吉見、木村博、日本人初登攀。
   とシルバーホーンから鈴木紘×太田が、吉見パーティーをサポートする。

クック リンデンフィールドから

中央:タスマン
左方:シンバーホーン
右肩へサイム・リッジ

セフトン・ビバーク周辺
1月16日 ザ・フットスツール2765m 登頂、中世古、平栗×高橋達
     セフトン3157m 敗退、鈴木紘、木村博×太田、森川
     吉見隊長はハーミテージから双眼鏡で、監視。
     トランシーバーで「雪崩がいくつも出ている。トラバースは止めろ!。直登せよ」と叫ぶが、
     直登も岩が脆く敗退する。

左:セフトン、右:ザ・トスツール
左下:ハーミテージの売店

Mt.アスパイアリン周辺
この地域の入山は全て日本人初入域
2月2日 アスパイアリン3036m 登頂、木村博×太田、森川、北西稜より
    アバランチ2600m 登頂、吉見、鈴木紘、西稜より
    フレンチ2377m 登頂、中世古、平栗×高橋達

アスパイアリン

右:フレンチ

アバランチ